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愛知県、愛知県図書館で発生した学校記念誌の切り取り被害に関する調査結果を公表

2021年7月12日、愛知県は、愛知県図書館で発生した学校記念誌の切り取り被害に関する調査結果を公表しています。同館では7月9日に県内の学校記念誌58冊の切り取り被害が判明しており、被害の状況の詳細は確認中としていました。

今回の発表では、調査の結果、7月9日の発表以降に新たな被害図書は発見されなかったとしています。あわせて、被害を受けた「県内小・中・高等学校及び大学の記念誌など58冊」のリストも公表しています。なお、被害を受けた図書は修理を行った上で、閲覧希望者には職員の目の届くカウンター内で閲覧に供するとしています。

愛知県図書館における図書の切取り被害について(愛知県, 2021/7/9)
https://www.pref.aichi.jp/soshiki/bunka/kenntosyo030709.html

HathiTrust、参加館向けアンケート調査等による冊子体資料共同管理プログラムの評価に関する報告書を公開

2021年3月18日付で、HathiTrustが、冊子体資料共同管理プログラムの評価に関する報告書や、報告書が示した知見を紹介する記事を掲載しています。

2020年8月末、HathiTrustは当時の参加館77館から、冊子体資料共同管理プログラムについての見解・意見を得るために、アンケート調査を実施しました。調査はプログラムの満足度の把握だけではなく、新サービス・機能強化の可能性を議論・特定する目的で行われています。また同時期には、ステークホルダーらによるグループ討論を主催しています。アンケート調査と討論の内容に基づき、2021年以降のプログラムの発展・拡大のため、プログラムを評価した報告書が2021年1月付で作成・公開されました。なお、今回の調査等は、2017年6月のプロフラム開始以来、参加館やステークホルダーの意向を得る初めての機会として行われています。

報告書では、参加館のプログラムに対する満足度の傾向、サービスに関する課題や、規模の拡大・特別コレクションへの重点化・より一層のデジタル化の推進など、今後のプログラムの方向性が示されています。報告書の全文はGoogleドライブ上で公開されています。

米国議会図書館(LC)の新たなLGBTQ+関連リソース(記事紹介)

2021年3月11日、米国議会図書館(LC)のブログに、同館の音楽部(Music Division)による、新たなLGBTQ+関連リソースに関する記事が掲載されました。

在宅勤務中に、音楽部のAcquisitions & Processing Sectionでは、所蔵コレクションについて複数の調査が実施され、そのうちの一つとして、LCの舞台芸術特別コレクションにおけるLGBTQ+のクリエーター・アーティストに焦点を当てた調査が行われました。

記事では、2021年初めの時点で、舞台芸術特別コレクションのうち119件(約25%)がLGBTQ+コミュニティとの関わりを持つものであること等が述べられ、数人のアーティストの紹介が行われています。

調査の結果作成されたリソースについては、各資料に付与された件名標目を用いており、件名標目の付与状況によって漏れがある可能性があるとされています。加えて、二次資料や参考資料を用いて編集したものであり、LCおよび音楽部は、所蔵コレクションに関連する個人のセクシュアリティや、関係、その他の個人的事項についていかなる立場もとらず、示唆も行わないと述べています。

京セラコミュニケーションシステム株式会社、“SHELF EYE”の提供を開始:本の背表紙画像をAIで解析する蔵書点検サポートサービス

2021年2月25日、京セラコミュニケーションシステム株式会社が、本の背表紙画像を人工知能(AI)で解析する蔵書点検サポートサービス“SHELF EYE”の提供開始を発表しました。

蔵書点検業務の効率化支援を目的としており、タブレット端末を用いるサービスです。カメラ機能で撮影した複数冊の背表紙画像をAIが解析し、背表紙ごとにISBNを推測して本の特定を行い、確認結果はCSVデータで出力されます。発表によると、CSVデータの取り込みが可能な図書館システムであれば利用可能です。

また、ドローン等を活用した書架の撮影の自動化、拡張現実(AR)グラスを利用した書架点検の効率化への対応も構想していると述べられています。

本の背表紙画像をAIで解析、AI蔵書点検サポートサービス「SHELF EYE」を提供開始(京セラコミュニケーションシステム株式会社, 2021/2/25)
https://www.kccs.co.jp/news/release/2021/0225/

カリフォルニア電子図書館(CDL)・研究図書館センター(CRL)・HathiTrust、“Collection Comparison Tool”を公開:自館のコレクションとシェアード・プリント・コレクションとの比較機能を提供するツール

2021年1月22日、HathiTrustのウェブサイト上で、カリフォルニア電子図書館(CDL)・研究図書館センター(CRL)・HathiTrustによる無料ツール“Collection Comparison Tool”の公開が発表されています。

“Collection Comparison Tool”は、研究図書館センター(CRL)のシェアードプリントイニシアティブによる総合目録「PAPRレジストリ」に登録された「保存責任」(retention commitments)、HathiTrustデジタルコレクションのメタデータ、そして利用者がアップロードする自館の雑誌コレクションの情報を組み合わせ、比較するものです。

“Collection Comparison Tool”はPAPRレジストリ上で公開されており、ツールの利用者は自館のコレクションとシェアード・プリント・コレクションとの重複状況を即時に把握することができる、とあります。なお、このツールは、CDLが構築・サポートする意思決定支援システムAGUAの技術を利用しています。

北米の研究図書館センター(CRL)、シェアードプリントプログラムの組織“The Partnership”と“Rosemont Alliance”に参加

2021年1月14日、北米の研究図書館センター(CRL)が、図書を対象としたシェアードプリントプログラムの組織Partnership for Shared Book Collections(The Partnership)、および、雑誌を対象としたシェアードプリントプログラムの組織Rosemont Shared Print Alliance (Rosemont Alliance)に参加すると発表しました。

また、Virginia’s Academic Library Consortium(VIVA)のThe Partnershipへの参加も発表されています。

OCLC、北米の研究図書館センター(CRL)と共に実施した冊子体雑誌の共同保存の促進等に関する2年間のプロジェクト“The Shared Print Data Infrastructure project”を完了

2020年8月13日、OCLCは、アンドリュー W.メロン財団の助成により、2018年7月1日から2020年6月30日まで北米の研究図書館センター(CRL)と共同して取り組んだプロジェクト“The Shared Print Data Infrastructure project”が完了したことを発表しました。

OCLCは2年間の共同プロジェクトを通して、WorldCatのデータベースへの冊子体雑誌所蔵の登録に対する支援の展開、共同管理中のデータの発見環境の改善、CRLが管理する冊子体雑誌の共同保存に関するデータベース“Print Archives Preservation Registry”(PAPR)の機能拡張などが達成されたことを報告しています。

同プロジェクトにおいて、OCLCとCRLは登録のワークフローの簡素化・機能強化のために協力し、WorldCatにわずかな手順で数千件の雑誌の所蔵を効率的に一括登録することなどが可能になりました。また、WorldCat上の雑誌の所蔵データが自動的にPAPRへ同期され、共同管理中データへの包括的なアクセスを提供するOCLCのメタデータAPIにより雑誌のデータを発見することも可能になっています。

カリフォルニア電子図書館(CDL)・研究図書館センター(CRL)・HathiTrust、オープンで相互接続されたインフラ上に構築されたシェアード・プリント実現のため協力

2020年7月1日、米・カリフォルニア電子図書館(CDL)は、北米の研究図書館センター(CRL)およびHathiTrustと、シェアード・プリントをより完全に図書館サービスや運営に組み込むための相互接続されたオープンなインフラを実現するることを目的に、過去10年間の取組を基盤に、3機関が主導的な役割を担うことを確認したと発表しています。

1月に開催されたPrint Archive Network Forumにおける3機関の協力に関する発表を受けてのものです。

2020年後半に向けて、3機関ではコミュニティと協力し、協力の枠組に関する文書“Principles, Vision, Mission and Assumptions”で定義されたビジョンに寄与する短期間プロジェクトの可能性を調査し、完成したコミュニケーション計画を共有し、この取組について知ることができるウェブサイトを構築するとしています。

国立大学図書館協会、「シェアード・プリントWG報告書」を公表

2020年6月11日、国立大学図書館協会(JANUL)の学術資料整備委員会シェアード・プリントWGは、「シェアード・プリントWG報告書」の公表について発表しています。

2014年度から2018年度にかけて、JANUL東海北陸地区に設置された大学間学術資源活用事業のシェアード・プリントWG及び地区共同保存書庫WGによる検討事項を中心に、新たな調査結果を加えてまとめたものであり、「第I章 .はじめに」「第II章.シェアード・プリント」「第III章.分担保存」「IV章.共同保存書庫」「第V章.まとめ」の5章構成となっています。

報告書の目的として、日本の大学図書館における印刷体資料の共同保存・共同管理について現状把握とその実施に係る具体的課題の整理、印刷体と電子リソースの特性を考慮した蔵書構築の規範となるモデルなど4点についての検討実施を挙げています。

「シェアード・プリントWG報告書」(学術資料整備委員会シェアード・プリントWG)を公表しました(JANUL)
https://www.janul.jp/ja/news/20200611

京セラコミュニケーションシステム株式会社、公共図書館システム「ELCIELO」と画像解析AIを組み合わせた蔵書点検用システムの開発を開始

2019年11月6日、京セラコミュニケーションシステム株式会社は、同社の公共図書館システム「ELCIELO」について、グループ会社の株式会社Rist提供の画像解析AIによる蔵書点検システムの開発を開始したことを発表しました。

同社のプレスリリースによると、開発が進められている蔵書点検システムは、スマホやタブレットなどで図書館の書架一面を撮影した写真を使用して、1点ずつ点検することなくまとめて蔵書点検できるようになるシステムです。撮影された画像データをRistが提供する画像解析AIに取り込み、画像内の複数冊の書誌の背表紙からタイトル・著者名・分類番号をAIが分析、書誌登録データベースとマッチング・照合して蔵書点検が行われます。

同社は、タブレットなどで撮影を行うことを想定し2020年2月の提供開始を目指しています。また、ドローン等による無人状態での書架撮影自動化構想があることや、撮影したデータを活用し自宅などから図書館を体験できるバーチャル図書館の開発の検討を行っていることも併せて発表しています。

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