資料収集

国立国会図書館、『外国の立法』2015年6月号で「スウェーデンにおける「ネットワーク系電子出版物」の収集―「電子資料の納本に関する法律」の全面施行―」を掲載

国立国会図書館の調査及び立法考査局が刊行する『外国の立法』(2015年6月号)において、スウェーデンにおけるネットワーク系電子出版物の収集についての記事が掲載されました。

記事では、スウェーデンの納本制度における電子資料の納本に関する法律の位置づけと同法の内容の概要が紹介されています。末尾には、2012年6月に制定された電子資料の納本に関する法律(スウェーデン法令全書2012年第492号)と、2013年1月1日に施行された電子資料の納本に関する規則(スウェーデン法令全書2012年第866号)の翻訳を掲載しています。

外国の立法 2015年刊行分 No.262-1~
http://www.ndl.go.jp/jp/diet/publication/legis/2015/index.html

スウェーデンにおける「ネットワーク系電子出版物」の収集―「電子資料の納本に関する法律」の全面施行―(PDF: 796KB)
http://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_9381679_po_02640005.pdf?contentNo=1

参考:
E1662 - オンライン資料の納本制度の現在(2)スウェーデン
カレントアウェアネス-E No.278 2015.03.26

【イベント】東京藝術大学附属図書館、蓄音機コンサート「澤和樹教授が選ぶ、蓄音機で聴くSP時代のヴァイオリンの名手たち」(東京・6/5、6/12)

2015年6月5日と12日の両日、東京藝術大学附属図書館で蓄音機コンサート「澤和樹教授が選ぶ、蓄音機で聴くSP時代のヴァイオリンの名手たち」が開催されます。

2015年度から定期的に開催することになったという同館の蓄音機コンサートですが、各種音楽活動の実施や音楽活動への助成、音楽を学ぶ学生に対する奨学援助等を行っているというロームミュージックファンデーションの助成を受けて行われる年4回行われるコンサートシリーズの第1回、第2回ということになるようです。

曲目は、SPレコード研究家であるクリストファ・N・野澤氏が、収集し、死後同館に寄贈された2万枚超の洋楽SPレコードのコレクション「クリストファ・N・野澤SPレコードコレクション」から選定されたようです。なお、選定は、同大学の音楽学部長かつヴァイオリニストの澤和樹教授によるものとのことで、6月5日には同教授による解説、6月12日にも同大学の川崎和憲教授による解説が行われるとのことです。

なお、入場は無料とのことで、プログラムは同館のブログに掲載されています。

新潟県立図書館、創立100周年記念図書寄贈を募集中

2015年4月1日、創立100周年を迎えた新潟県立図書館では、「創立100 周年記念図書<課題解決支援文庫>」を創設することを発表し、そのための図書寄贈をウェブサイト上で呼びかけています。課題解決支援型文庫とは、県民の誰もが抱える課題の解決に役立つ図書をテーマ別に整備し提供するものであるとのことです。

具体的には、出産や子育てを支援する文庫、就業支援に関する文庫、罹病している人やその家族のための向けた闘病記の文庫などが設置予定とのことです。

新潟県立図書館の発表によれば、1寄贈者からの寄贈図書の相当金額が30万円を超える場合、寄贈者名を冠した文庫を設置する予定であるとのことです。
同館は創立100周年を迎え、こういった取り組みによって、県民への貢献を図っていきたい考えのようです。

県民生活の課題解決を支援する文庫の開設にご協力を! 新潟県立図書館創立100 周年記念図書寄贈のお願い(新潟県立図書館)
http://www.pref-lib.niigata.niigata.jp/news/new2_of_100syunenkisou.html

お知らせ(新潟県立図書館, ※2015/5/1付で、上記ページヘのリンク等が掲載されています。)
http://www.pref-lib.niigata.niigata.jp/news/

参考:

E1662 - オンライン資料の納本制度の現在(2)スウェーデン

1. 電子出版物の納本制度の歴史
 電子出版物の収集・保存は,スウェーデンでも長年の懸案である。CDやDVDなどのパッケージ系電子出版物は1993年の法改正で納本対象となったが,インターネット等で公表されるネットワーク系電子出版物への対応には多くの時間を要した。

 この点に関して,ウェブ・アーカイビングで収集する国立図書館の実験事業「Kulturarw3」(CA1214CA1490E106参照)が注目される。しかし,同事業では,パスワードが必要なサイトなどは収集できない,特定のプログラムや技術的仕様に依存するサイトは収集したとしても長期的利用に困難があるなどの課題が指摘された。

E1634 - オンライン資料の納本制度の現在(1)フランス

ウェブサイトや電子書籍など,オンライン上の情報をどのように収集し,次世代に残していくのかは大きな課題である。『カレントアウェアネス-E』では,オンライン上の情報資源に関する納本制度や関連する取組みなどの現在の動向について,国別に紹介していきたい。...

国立国会図書館、原装のまま保存するための複本の収集を開始

2014年4月24日、国立国会図書館は、原装のまま保存するための複本の収集を開始しました。

国立国会図書館は、日本の出版文化を後世に伝承することを目的として、出版文化史上、あるいは造本・装丁上意義があり、将来に示唆を与えると考えられる国内刊行図書を、函・カバー等の外装を含めた原装のままで保存するため、複本として収集します。 収集の対象となるのは、日本書籍出版協会及び日本印刷産業連合会が毎年主催する「造本装幀コンクール」出品作品のうち、同コンクール事務局から寄贈されたもの、または、国立国会図書館において購入したものです。

なお、これらの資料は、原則として、公共的性格を有する各種展示会への貸出しでのみ利用できます。

原装のまま保存するための複本の収集を開始しました(国立国会図書館, 2014/4/24付)
http://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2014/1205363_1829.html

原装のまま保存する複本資料(リサーチナビ)
http://rnavi.ndl.go.jp/kansai-kan/entry/post-37.php#original

第47回(2013)資料リスト(リサーチナビ)
http://rnavi.ndl.go.jp/kansai-kan/tmp/booklist_47_2013.pdf

CA1815 - 図書館共同キャンペーン「震災記録を図書館に」呼びかけ団体における東日本大震災関連資料収集の現状と課題-震災の経験を活かすために- / 永井伸

 東日本大震災による津波は、広い範囲に渡って甚大な被害をもたらし、被災地は依然として復興からほど遠い状況である。また、福島第一原子力発電所の事故は、今なお予断を許さない状況で、引き続き深刻な影響を広範囲にもたらしている。 このような大災害に際し、関連資料を収集、保存し、公開することは、図書館が果たすことのできる大きな役割である。これにより、災害時に何があったかを記憶し、後世に伝えることはもちろん、これだけの大災害の経験をもとに、世の中のあり方を再考し、これからの日々の暮らしを新たに創っていこうという人々のために、参考となる資料を提供できるからである。...

米国情報標準化機構(NISO)、紙・電子書籍の“Demand-Driven Acquisition”の推奨事項のドラフトを公開し、意見募集

2014年3月24日、米国情報標準化機構(NISO)が書籍の“Demand-Driven Acquisition”(需要駆動型購入方式:DDA)に関する推奨事項をまとめたドラフトを公開し、4月24日までの1か月間、意見を募集しています。

このドラフトは、2012年6月に設置されたDDAのワーキンググループで検討された成果をまとめたもので、DDAの重要側面、DDAプログラムの目標、パラメーターの選択、プロファイルの選択肢、DDAのためのMARCレコードの管理、検討から除外すべきコンテンツ、プログラムの評価、所蔵しないコンテンツへの長期的なアクセスの提供、コンソーシアムでのDDAの検討、公共図書館におけるDDAなどについての推奨事項が掲載されているとのことです。

このドラフトで示されているガイドラインは、紙の資料と電子書籍の両方について、各図書館が蔵書の方針や予算にあわせて、あるいは、コンソーシアムへの参加や複数のアグリゲータの導入も視野に入れてDDAを検討できることを目指したものとのことです。

NISO Releases Recommended Practice on Demand-Driven Acquisition of Monographs for Public Comment(NISO, 2014/3/24付)

D-Lib Magazineの2014年3・4月号が「収集と保存」特集

オープンアクセス誌“D-Lib Magazine”の2014年3・4号が刊行されました。今号は、収集と保存の特集となっています。4本の論考が掲載されており、それぞれ、文化遺産のデジタルコレクションやサービスへの参加を促すためのソーシャルメディアの活用、ARLの加盟館の電子情報保存のファイルフォーマットの方針、主題リポジトリである医学情報リポジトリの管理、ウェブベースのオークションのカタログの収集が取り上げられています。また、会議報告も2本掲載されており、iPRES2013のワークショップへの参加等が報告されているようです。

【Articles】
Participatory Cultural Heritage: A Tale of Two Institutions' Use of Social Media
Chern Li Liew, Victoria University of Wellington, New Zealand

Digital Preservation File Format Policies of ARL Member Libraries: An Analysis

米国のコロンビア大学図書館とコーネル大学図書館がテクニカルサービス部門の統合へ

米国のコロンビア大学図書館とコーネル大学図書館がテクニカルサービス部門の統合を行っていくと発表されました。両大学が2009年に開始した“2CUL”という協力関係のフェーズ2として、アンドリュー・W・メロン財団から3年間で35万ドルの助成を受けて実施されるものです。統合においては、図書、電子書籍、電子ジャーナル、データベースなどの資料の共同調達が行われるほか、データやワークフローの統合も含めた共通の図書館システムの使用も検討されるということです。また、両館合わせて50以上の言語の資料を収集しており、多言語に対応できるライブラリアンを共有できるという点もメリットとして挙げられています。

Cornell and Columbia Libraries to Build a Joint Technical Infrastructure(Cornell University Library News 2013/1/16付けニュース)
http://news.library.cornell.edu/news/130116/2cul

2CUL
http://2cul.org/

参考:
コロンビア大学図書館とコーネル大学図書館による、電子ジャーナル保存についての調査
http://current.ndl.go.jp/node/20247

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