資料収集

フランス・文化省、マルキ・ド・サド直筆の『ソドムの百二十日』とアンドレ・ブルトンの直筆コレクションの入手を発表

2021年7月9日、フランスの文化省が、作家マルキ・ド・サドの『ソドムの百二十日』と詩人アンドレ・ブルトンの直筆コレクションを入手したと発表しました。

これらの資料は、2017年に国宝(trésor national)への指定、輸出証明書の拒否による輸出禁止が行われ、文化省が入手のための支援を呼び掛けていました。

マルキ・ド・サド直筆の『ソドムの百二十日』は、33枚の紙をつなぎ合わせた、幅約11.3センチメートル、全長12メートル以上のもので、フランス革命前のバスチーユ収監中に執筆されました。発表によると、フランス国立図書館(BnF)のアルスナル館で保管されます。

アンドレ・ブルトンの直筆コレクションには、『溶ける魚』、『シュルレアリスム宣言』、『シュルレアリスム第二宣言』が含まれています。『ナジャ』や『磁場』を所蔵しているBnFのリシュリュー館の写本部門で保管され、7月19日からBnFフランソワ・ミッテラン館で実施される展示会で展示される予定とあります。

カナダ国立図書館・文書館(LAC)、70のユダヤ関係資料を新たに入手:LAC財団の資金援助により

2021年6月22日、カナダ国立図書館・文書館(LAC)が、LAC財団の資金援助により、新たに70のユダヤ関係資料を入手したと発表しました。

同館は、15世紀のインキュナブラをはじめとした、ヘブライ関係・ユダヤ関係の3,000以上の貴重資料で構成されるコレクション“Jacob M. Lowy Collection”を所蔵しています。

今回同館が入手したのは、英語・ヘブライ語・イディッシュ語で、カナダのモントリオールやトロント、米国のニューヨーク等で1906年以降に出版されたものです。カナダのユダヤ人コミュニティ内外の文化的・教育的事項に関連する資料であり、カナダや他国のエフェメラも含んでいると述べられています。

フランス国立公文書館、元文化大臣ジャック・ラング氏のコレクションを受け入れ:大臣の職務で作成された書類等

2021年6月18日、フランス国立公文書館が、ジャック・ラング氏のコレクションを受け入れたと発表しました。

同氏は、1981年5月から1986年3月までと1988年5月から1993年3月まで文化大臣、1992年4月から1993年3月までと2000年3月から2001年5月まで国民教育大臣を務めました。

今回同館が受け入れたのは、2001年から2016年まで現代出版資料研究所(L'Institut mémoires de l'édition contemporaine:IMEC)に保存されていた、大臣の職務の中で作成された書簡、書類、写真、視聴覚資料等33箱以上です。資料は、分類や目録作成を行ったうえで2022年初頭以降に文化遺産法典(code du patrimoine)に則って一般に提供し、同館のウェブサイトや、文化省が運営するポータルサイトFranceArchives上で目録を公開すると述べられています。

米国議会図書館(LC)、新型コロナウイルス感染症感染拡大下における医療従事者の音声記録を受け入れ

2021年6月8日、米国議会図書館(LC)が、新型コロナウイルス感染症感染拡大下における医療従事者の音声記録の寄贈を受けたことを発表しました。

発表によると、新型コロナウイルス感染症対応の最前線の医療従事者200人以上による音声日記(audio diaries)であり、サンフランシスコを拠点とする医療関係のストーリーテリングコミュニティかつポッドキャストであるThe Nocturnistsにより寄贈されました。

大部分は2020年春の“Stories from a Pandemic”というシリーズのため収集されたものと述べられています。“Stories from a Pandemic”は現在も継続中のコレクションであり、700件以上の録音が含まれています。

寄贈された録音は、LCの米国民俗センター(The American Folklife Center)に保存するとあります。

京都市伏見区、「未来へ紡ぐ深草の記憶」デジタルアーカイブのため、古写真等を募集中

2021年6月4日、京都市伏見区が、「未来へ紡ぐ深草の記憶」デジタルアーカイブのため、古写真等を募集すると、同区のウェブサイトで発表しました。

発表によると、地域の文化・歴史団体,龍谷大学等で構成する「深草地域の文化『保存・継承・創造』プロジェクト実行委員会」により、深草地域の「暮らしと文化」にまつわる古写真等を収集・デジタル化し、住民の共有財産として次世代に引き継ぐプロジェクトが実施されています。

デジタル化した古写真等は、特設ウェブサイトやシンポジウム等での発表を行う予定とあります。

「未来へ紡ぐ深草の記憶」デジタルアーカイブ 古写真等の募集について(京都市伏見区, 2021/6/4)
https://www.city.kyoto.lg.jp/fushimi/page/0000284979.html

米・スタンフォード大学図書館、東アジアの印刷・通信技術等に関するコレクションを受け入れ

2021年5月26日、米国のスタンフォード大学図書館が、東アジアの印刷・通信技術等に関するコレクション“The Thomas S. Mullaney East Asian Information Technology History Collection”を受け入れたと発表しました。

寄贈されたのは、同大学の歴史学教授Thomas S. Mullaney氏が収集したコレクションです。中国を中心とした東アジアの、20世紀初頭から現在に至るまでのタイプライター、謄写版、ワープロ、コンピュータ等に関する機器や紙媒体の資料2,000点以上と、目録・高解像度のスキャン画像が含まれています。

発表の中では、今後、日本・韓国のコレクションの拡大・構築のため選択的に投資を行う予定であると述べられています。

Stanford Libraries receives a remarkable East Asian information technology collection(Stanford Libraries , 2021/5/26)
https://library.stanford.edu/node/172367

納本制度審議会、国立国会図書館に答申「オンライン資料の制度収集を行うに当たって補償すべき費用の内容について」を提出

2021年3月26日、国立国会図書館(NDL)は、国立国会図書館長の諮問機関である「納本制度審議会」から提出された答申「オンライン資料の制度収集を行うに当たって補償すべき費用の内容について」を、ウェブサイト上で公開しました。

同答申は、有償またはデジタル著作権管理(DRM)ありのオンライン資料の収集や補償のあり方について、調査審議の結果を総括したものです。

納本制度審議会から答申が提出されました(付・プレスリリース)(NDL, 2021/3/26)
https://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2020/210326_01.html

納本制度審議会から答申が提出されました[PDF:693KB]
https://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2020/__icsFiles/afieldfile/2021/03/25/pr210326.pdf

九州大学附属図書館、「中村哲著述アーカイブ」を公開

2021年3月19日、九州大学附属図書館が、「中村哲著述アーカイブ」の公開を発表しました。

医師の故・中村哲氏の意志と仕事を伝えることを目的としたアーカイブであり、同氏による著書、報告書類、新聞・雑誌記事、講演記録、写真、映像等の検索が行えます。また、許諾が得られた資料については、同アーカイブ上でオンライン公開されます。

中村哲著述アーカイブを公開しました(九州大学附属図書館, 2021/3/19)
https://www.lib.kyushu-u.ac.jp/ja/news/39828

中村哲著述アーカイブ(九州大学附属図書館)
https://www.lib.kyushu-u.ac.jp/ja/nakamuratetsu/

E2359 - 令和2年度東日本大震災アーカイブシンポジウム<報告>

国立国会図書館(NDL)は,東北大学災害科学国際研究所との共催により,2021年1月11日に, Zoomを用いて,「令和2年度東日本大震災アーカイブシンポジウム-これまでの10年とこれからの10年-」を開催した。本シンポジウムは,2011年度から東北大学災害科学国際研究所が中心となって開催されてきたもので,2013年度からはNDLも主催者に加わった。例年1月に開かれ,さまざまな機関の震災アーカイブについての情報交換の場として貴重な機会となっている。2020年度は新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のため,初めてオンラインで開催され,例年より多い215人の参加が各地からあった。

米国議会図書館(LC)による、新型コロナウイルス感染症に関するコレクションの構築(記事紹介)

2021年3月2日、米国議会図書館(LC)が、同館の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大を記録するコレクションに関する記事を公開しました。

LCは、ロックダウンやソーシャルディスタンシングの開始時からCOVID-19関連の資料収集を行っており、収集された資料の中には、個人やコミュニティにおけるCOVID-19の影響を記録した写真や芸術家の反応等が含まれています。

記事では、以下のコレクションについて紹介が行われています。一部は、オンラインで閲覧可能です。

・現代芸術家が作成したコロナ禍関連ポスター
・Flickrと協力し投稿を募った、COVID-19感染拡大下の米国人の経験に関する写真コレクション
・写真家Camilo Vergara氏から寄贈を受けた、COVID-19に関連する写真
・LCの音楽部(Music Division)が構築を計画している、舞台芸術のCOVID-19対応に関するコレクション
・芸術家Toni Lane氏が作成した絵画
・COVID-19に関する分析や経緯の理解に資するデータ
・COVID-19感染拡大に関するウェブサイトの収集
・文書資料

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