資料収集

フランスの国民教育・青少年・スポーツ省、図書館の資料収集に対する支援政策の評価レポートを公開

2021年11月15日、フランスの国民教育・青少年・スポーツ省が、教育・スポーツ・研究監督官(IGÉS)による、公共図書館の資料収集への支援政策の評価レポートを、ウェブサイトで公開しました。

発表によると、フランスでは公共図書館の資料収集に対して、文化省による資金援助の他、地方分散化組織の地域圏文化事業局(Directions régionales des affaires culturelles:DRAC)により、図書館購入州基金(fonds régionaux d’acquisition des bibliothèques:Frab)の枠組みで資金援助が行われています。2010年から2019年の10年間で、国は、前者で合計126万7,000ユーロ、後者で200万ユーロの支援を行ったとあります。

レポートでは、図書館分野に関する国の遺産関連政策の歴史と文脈、2010年から2019年の国による資金援助の評価の要素、課題と展望等がまとめられています。

E2445 - 第31回日本資料専門家欧州協会(EAJRS)年次大会<報告>

   2021年9月15日から18日まで,日本資料専門家欧州協会(EAJRS;E2203ほか参照)第31回年次大会が,ロシア・サンクトペテルブルクのロシア科学アカデミー東洋古文書研究所でのオンサイトおよびオンラインのハイブリッド形式により開催され,筆者2人はオンラインで参加した。昨年2020年のEAJRS年次大会は,新型コロナウイルス感染症の感染拡大により中止されたため,今大会は2年ぶりの開催であった。今大会には19か国から約140人が参加し,うちオンサイト参加は25人,また日本からは58人が参加した。今年2021年は「日本資料における実質性・仮想性(Materiality and virtuality in Japanese studies resources)」をテーマに掲げ,計29件の発表(うちオンサイト12件,オンライン17件)が行われたほか,複数のデータベースベンダーによるワークショップや,オンサイト参加者向けのロシア国立図書館(サンクトペテルブルク)の見学会も実施された。発表資料及び動画については,EAJRSのウェブサイト及びYouTubeチャンネルで公開されている。

米国議会図書館(LC)、米国盲人協会(AFB)から貴重書コレクションの寄贈を受けたと発表

2021年10月28日、米国議会図書館(LC)が、米国盲人協会(AFB)から貴重書コレクション“M.C. Migel Memorial Rare Book Collection”の寄贈を受けたと発表しました。

発表によると、地図、パンフレット、詩、伝記、自伝、ヘレン・ケラー(Helen Keller)に関する文献をはじめとした、1617年から現在にかけての資料750点以上で構成されています。過去300年の視覚障害者に対する社会的な態度の変化や教育の革新等に関する歴史的視点を提供する資料であると述べられています。

『国立国会図書館月報』726号刊行:「洋書を追いかけて(前編) 帝国図書館時代、洋書はどのように集められたか」を掲載

このほど刊行しました『国立国会図書館月報』726号(2021年10月)では「洋書を追いかけて(前編) 帝国図書館時代、洋書はどのように集められたか」を掲載しています。前編の今回は主に、帝国図書館の前身である東京書籍館以降の洋書収集の方向性等について、当時収集された資料の写真も併せて、紹介しています。

『国立国会図書館月報』726号(2021年10月)[PDF:5.99MB]
https://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_11727104_po_geppo2110.pdf?contentNo=1

国立国会図書館月報
https://www.ndl.go.jp/jp/publication/geppo/index.html

CDNLAOニュースレター、最新号で「法定納本制度」を特集:4か国の国立図書館における取組を紹介

2021年8月23日、国立国会図書館(NDL)は、NDLが編集するCDNLAO(アジア・オセアニア国立図書館長会議)の英文ニュースレター“CDNLAO Newsletter”第98号を公開しました。

特集として「法定納本制度」を取り上げており、オーストラリア、インドネシア、日本、シンガポールの国立図書館による取組を紹介する以下の記事を掲載しています。

(オーストラリア)
・“National edeposit – collecting, preserving and providing access to Australian electronic publications”

沖縄県公文書館、沖縄県が米国国立公文書館(NARA)から収集した「USCAR広報局写真資料」を公開

2021年8月5日、沖縄県公文書館は、沖縄県が米国国立公文書館(NARA)から収集した「USCAR広報局写真資料」を公開したことを発表しました。

同館は、2017年度から、「沖縄振興特別推進交付金」を活用して沖縄県がNARAから収集した資料の整理・公開事業に取り組んでいます。今回は、琉球列島米国民政府(United States Civil Administration of the Ryukyu Islands:USCAR)の広報活動のために撮影された写真、1万1,481点(2021年7月30日時点)が公開されました。

写真は、同館の「所蔵資料検索」または「写真が語る沖縄」から検索・閲覧ができます。

[新規公開] USCAR広報局写真資料公開のお知らせ(沖縄県公文書館, 2021/8/5)
https://www.archives.pref.okinawa.jp/news/business_diary/11960

米・マサチューセッツ工科大学図書館、新型コロナウイルス感染症感染拡大下における同大学コミュニティの記録を収集しオンラインで公開

2021年8月4日、米国のマサチューセッツ工科大学(MIT)図書館が、デジタルコレクション“MITstory COVID-19 collection”の公開を発表しました。

新型コロナウイルス感染症感染拡大下における同大学コミュニティの経験・反応・対応等を記録するコレクションです。MITの組織・コミュニティの過去や現在を収集し保存する同館の部署“Department of Distinctive Collections”により収集が始められました。

MITの学生・教職員・研究者・卒業生を対象に、2020年5月から文書・音声や映像・日記やスクラップブック・詩・絵・写真・音楽等の募集が行われており、2021年8月5日時点では44の電子ファイルが公開されています。

MIT COVID-19 documentation project material now online(MIT Libraries, 2021/8/4)
https://libraries.mit.edu/news/covid-19-documentation/32245/

フランス・文化省、マルキ・ド・サド直筆の『ソドムの百二十日』とアンドレ・ブルトンの直筆コレクションの入手を発表

2021年7月9日、フランスの文化省が、作家マルキ・ド・サドの『ソドムの百二十日』と詩人アンドレ・ブルトンの直筆コレクションを入手したと発表しました。

これらの資料は、2017年に国宝(trésor national)への指定、輸出証明書の拒否による輸出禁止が行われ、文化省が入手のための支援を呼び掛けていました。

マルキ・ド・サド直筆の『ソドムの百二十日』は、33枚の紙をつなぎ合わせた、幅約11.3センチメートル、全長12メートル以上のもので、フランス革命前のバスチーユ収監中に執筆されました。発表によると、フランス国立図書館(BnF)のアルスナル館で保管されます。

アンドレ・ブルトンの直筆コレクションには、『溶ける魚』、『シュルレアリスム宣言』、『シュルレアリスム第二宣言』が含まれています。『ナジャ』や『磁場』を所蔵しているBnFのリシュリュー館の写本部門で保管され、7月19日からBnFフランソワ・ミッテラン館で実施される展示会で展示される予定とあります。

カナダ国立図書館・文書館(LAC)、70のユダヤ関係資料を新たに入手:LAC財団の資金援助により

2021年6月22日、カナダ国立図書館・文書館(LAC)が、LAC財団の資金援助により、新たに70のユダヤ関係資料を入手したと発表しました。

同館は、15世紀のインキュナブラをはじめとした、ヘブライ関係・ユダヤ関係の3,000以上の貴重資料で構成されるコレクション“Jacob M. Lowy Collection”を所蔵しています。

今回同館が入手したのは、英語・ヘブライ語・イディッシュ語で、カナダのモントリオールやトロント、米国のニューヨーク等で1906年以降に出版されたものです。カナダのユダヤ人コミュニティ内外の文化的・教育的事項に関連する資料であり、カナダや他国のエフェメラも含んでいると述べられています。

フランス国立公文書館、元文化大臣ジャック・ラング氏のコレクションを受け入れ:大臣の職務で作成された書類等

2021年6月18日、フランス国立公文書館が、ジャック・ラング氏のコレクションを受け入れたと発表しました。

同氏は、1981年5月から1986年3月までと1988年5月から1993年3月まで文化大臣、1992年4月から1993年3月までと2000年3月から2001年5月まで国民教育大臣を務めました。

今回同館が受け入れたのは、2001年から2016年まで現代出版資料研究所(L'Institut mémoires de l'édition contemporaine:IMEC)に保存されていた、大臣の職務の中で作成された書簡、書類、写真、視聴覚資料等33箱以上です。資料は、分類や目録作成を行ったうえで2022年初頭以降に文化遺産法典(code du patrimoine)に則って一般に提供し、同館のウェブサイトや、文化省が運営するポータルサイトFranceArchives上で目録を公開すると述べられています。

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