資料保存

米国議会図書館(LC)の法律図書館、貴重書を保管する新しい書庫の開設を発表

米国議会図書館(LC)の法律図書館は、貴重書を保管する新しい書庫の開設記念式典を、2019年6月28日に開催したと発表しています。

同館の貴重書は、これまで、同館の小規模な貴重書保管室や、LCの他部門から借りたスペースで保管していましたが、今回の新書庫開設により、コレクションが統合され、安全性とアクセスが向上すると説明しています。

新書庫は、現在の保管室の4倍にあたる直線で9,000フィートの棚があり、貴重書の保管に最適な最先端の空調・防火・安全システムを備えています。

国立歴史民俗博物館、合同会社AMANEと包括的な連携・協力に関する協定を締結

2019年7月9日、学術資料の調査・整理、活用と発信、オープン情報資源化を手掛ける合同会社AMANEが、国立歴史民俗博物館との間で包括的な連携・協力に関する協定を締結したことを発表しました。

同社の発表によれば、この協定は「両者の取り組む学術資料の保存・継承・研究・活用の一層の充実を図るとともに、その成果の普及を促進することにより、学術を通じた社会貢献並びに人材の育成に寄与する」ことを目的とする、とのことです。具体的な連携・協力の内容として、学術資料の保存・継承・研究・活用について、研究者・市民など多様な主体が交流し議論する機会「学術野営」の実施・運営などが挙げられています。

国立歴史民俗博物館との包括連携協力協定の締結について(合同会社AMANE、2019/7/9付け)
https://amane-project.jp/post-1043/?fbclid=IwAR2kP95zl_xM4wWAu8xxaF_MUvvr7aYTNqon5teho3RwP1Rr-BiIJFOmhM4

【イベント】2019年度岡山史料ネット総会・活動報告会「西日本豪雨と被災資料の救出保全」(7/28・岡山)

2018年7月28日、岡山史料ネットが、岡山県立美術館において、2019年度岡山史料ネット総会・活動報告会「西日本豪雨と被災資料の救出保全」を開催します。

総会は、会員・サポート会員のみが対象ですが、活動報告会は誰でも参加可能です。参加費は無料で、定員は70人です。

活動報告会の内容は以下の通りです。

・上村和史氏 「岡山での被災資料の救出保全 ~地域の記憶を未来に伝える~」
・小松原貢氏「水没家屋からのレコードレスキュー ~ 新しい「文化財」レスキューの課題~」
・中田利枝子氏「真備町有井大日庵の仏像レスキュー  この一年の経過 」

文化財防災ネットワーク、「豪雨・台風が多発する時期に当たって」を発表

2019年7月3日、文化財防災ネットワークが、「豪雨・台風が多発する時期に当たって」を発表しています。

梅雨前線の活動が活発化し、九州南部を中心に大量の雨が降り続いている事態を受け、迅速に情報共有を図り、救済・支援のための有効な手立てを講じる使命がある文化財防災ネットワークとして、文化財に被害が出た場合、関連情報を知らせるよう呼びかけるものです。

お知らせ(文化財防災ネットワーク)
https://ch-drm.nich.go.jp/news/
※2019年07月03日欄に「【NEW】豪雨・台風が多発する時期に当たって」とあります。

京都大学貴重資料デジタルアーカイブ、文学研究科所蔵の重要文化財「大日本史編纂記録」の第1冊から第5冊までを公開:修復・電子化事業の成果

2019年7月1日、京都大学貴重資料デジタルアーカイブは、文学研究科所蔵の重要文化財「大日本史編纂記録」の第1冊から第5冊までを公開したと発表しています。

同大学の文学研究科と総合博物館が進めてきた、文学研究科が所蔵する重要文化財「大日本史編纂記録」の修復・電子化事業において修復・電子化が完了した第1冊から第5冊までを、京都大学図書館機構が運営する京都大学貴重資料デジタルアーカイブで公開したものです。

「大日本史編纂記録」は、徳川光圀による『大日本史』編纂にかかわって、水戸・江戸の彰考館や京都の出張所などの間で交わされた往復書簡(6,000点以上)の控え等を中心とする資料です。江戸時代の綴装や修復の杜撰さが否めない状態のため、長期の保存を確保し、綴じ込まれて見ることができないのど部分の記述を明らかにするために、文学研究科と総合博物館により修復・電子化事業が実施されています。

今後も引き続き事業を推進し、その成果は、随時京都大学貴重資料デジタルアーカイブで公開されます。

一橋大学附属図書館及び社会科学古典資料センター、「西洋古典資料保存に関する拠点およびネットワーク形成事業」の取組で、令和元年度国立大学図書館協会賞を受賞

2019年7月2日、一橋大学附属図書館は、同館及び社会科学古典資料センターが、「西洋古典資料保存に関する拠点およびネットワーク形成事業」の取組により、令和元年度国立大学図書館協会賞を受賞したと発表しています。

「西洋古典資料保存に関する拠点およびネットワーク形成事業」は、同館と社会科学古典資料センターが連携して実施している、西洋古典資料の保存にかかる大学図書館の人材育成とネットワーク形成の取組です。

審査では、事業の着想や予算獲得の行動力、図書館職員とセンターの専門家が連携して事業を推進し多大な成果を上げた点、事業年度終了後も形成したネットワークを通じて専門的知見の共有を図る等、全国的・継続的な波及効果が期待できる点が高く評価されたとのことです。

附属図書館・社会科学古典資料センターが国立大学図書館協会賞を受賞しました(一橋大学附属図書館,2019/7/2)
http://www.lib.hit-u.ac.jp/news_detail/n/20190702/

【イベント】シンポジウム「進化する複製の未来」(7/19・東京)

2019年7月19日、丸ビルホール(東京都千代田区)において、一般財団法人デジタル文化財創出機構が主催するシンポジウム「進化する複製の未来 —複製、復元の歴史、宗教、工芸、科学の4つの視点からの発見とその未来—」が開催されます。

入場無料であり、定員180名(事前申込み要)です。主なプログラムは次のとおりです。

・基調講演①「複製・復元の歴史と意識」
正倉院宝物の再現模造『ひと、もの、こころ』
西川明彦氏(宮内庁正倉院事務所長)

・研究活動報告
「デジタル文化財創出機構 研究活動のご報告」
植山秀治氏(同財団事務局長)
「當麻寺西塔発見の舎利容器の保存・活用と複製」
内藤栄氏(奈良国立博物館学芸部長)
「唐招提寺中興の祖『證玄上人』蔵骨器の研究と複製」
石田太一氏(唐招提寺副執事長)
「長野県柳沢遺跡『破損銅鐸の復元』」
中山香一郎氏(凸版印刷株式会社)

・基調講演②「複製・復元の歴史と意識」
「式年遷宮の神宝調製が繋ぐもの」
吉川竜実氏(神宮徴古館農業館館長/式年遷宮記念せんぐう館館長)

アイルランド国立図書館(NLI)、新しい書庫棟の完成を発表

2019年6月27日、アイルランド国立図書館(NLI)が、新しい書庫棟の完成を発表しています。

政府から開発プロジェクトの提案を受けた際に、防火・防水のリスクがあると考え、同館の資本開発事業の第1段階として、保存に適切な新しい書庫の設置を目的に、160万ユーロの費用と2年間の時間をかけて建設されたものです。

書庫棟は、直線で4,700メートルあり、同館西棟の5階建ての書庫から35万点の資料を移送するにあたっては、空間とリソースの効率性に関する調査が行われ、デジタル化資料・利用頻度が少ない資料・重複本が新しい書庫に移送されました。

同館の開発事業は、政府の「プロジェクト・アイルランド2040」の一環として、1,470万ユーロの費用をかけ、2021年まで継続することになっており、次の段階では、西棟の調査活動、計画認可の申請、新しい公共空間・サービスの開発、ユニバーサルアクセスの確保が行われるとしています。

サービスの中断を最小限に抑えて開館は継続されます。

CA1955 - 阪神・淡路大震災関連文書に関する神戸市の取り組み:情報発信の活性化に向けて / 杉本和夫

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カレントアウェアネス
No.340 2019年6月20日

 

CA1955

 

阪神・淡路大震災関連文書に関する神戸市の取り組み:情報発信の活性化に向けて

元神戸市行財政局文書館/現NPO神戸の絆2005:杉本和夫(すぎもとかずお)

 

文化庁、2019年度の「メディア芸術アーカイブ推進支援事業」の採択結果を公開

文化庁が2019年度の「メディア芸術アーカイブ推進支援事業」の採択結果を公開していました。

27件の応募があり、

・特定非営利活動法人ゲーム保存協会の「国内レトロPCゲーム データベース情報入力」(支援予定額:約359万円)
・公益社団法人日本漫画家協会の「日本漫画家協会所蔵本及び資料の調査整理・デジタル化事業」(支援予定額:約351万円)
・株式会社バンダイナムコエンターテインメントの「ナムコ開発資料アーカイブプロジェクト」(支援予定額:約619万円)
・学校法人明治大学の「明治大学マンガ図書館現代マンガ図書館所蔵マンガ本目録データ作成」(支援予定額:約817万円)
・一般社団法人日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアムの「アニメ脚本と脚本家のデータベース構築」(支援予定額:約382万円)
・株式会社エイケンの「セル画制作のアニメーション作品のアーカイブ化と公開」(支援予定額:約897万円)

など、18件が採択されています。

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