資料保存

日本歴史学協会、「豪雨による被災文化財や歴史資料等の救済・保全についての緊急声明」を発表

日本歴史学協会が、2019年11月16日付の「豪雨による被災文化財や歴史資料等の救済・保全についての緊急声明」を発表しています。

2019年8月から10月にかけての風水害により、各地で被災資料の救済・保全活動が始まっているものの、被災地域が広域であるために手が回らず、十分な救済・保全が難しい現状であることから、被災資料のレスキュー活動を始め、文化財・歴史資料等の保全・保存活動に積極的な参加・協力するよう呼びかけています。

また、現状を鑑みると、文化財や歴史資料等の保全・保存の在り方について、大災害の続発を前提に見直す必要性を痛感することから、関係諸機関・団体等と連携して当該問題に真摯に取り組むとするとともに、国や地方公共団体に対しても、平時からの文化財や歴史資料等の所在把握と管理体制の強化に加え、緊急時における速やかな対応と救済・保全に向けた更なる取り組みをはかるよう求めています。

最新情報(日本歴史学協会)
http://www.nichirekikyo.com/index.html
※2019年11月20日欄に「豪雨による被災文化財や歴史資料等の救済・保全についての緊急声明」とあります。

【イベント】シンポジウム「舞台芸術における著作権の課題~文化資源の有効活用にむけた情報共有」(12/2・東京)

2019年12月2日、早稲田大学早稲田キャンパス(東京都新宿区)において、シンポジウム「舞台芸術における著作権の課題~文化資源の有効活用にむけた情報共有」が開催されます。参加費は無料であり、定員80人(要事前申込み)です。

当日の主なプログラムと登壇者は以下のとおりであり、第一部講演は舞台芸術を構成する要素(著作性をもちうる可能性のある要素)の概観、第二部講演は舞台芸術の保存・活用の際に考慮されるべき著作権などの権利事項がテーマとなっています。

○第一部講演
坂手洋二氏(燐光群 主宰、劇作家)

○第二部講演
福井健策氏(骨董通り法律事務所 弁護士)

○パネルディスカッション
坂手洋二氏、福井健策氏、君塚陽介氏(公益社団法人日本芸能実演家団体協議会 実演家著作隣接権センター 著作隣接権総合研究所)、中西智範氏(早稲田大学演劇博物館 デジタルアーカイブ室)、辰巳公一(国立国会図書館関西館 電子図書館課 課長補佐)

文化審議会、登録有形文化財(建造物)の登録について答申:旧三井文庫第二書庫等

2019年11月15日、文化審議会が、133件の建造物を、登録有形文化財(建造物)として登録するよう文部科学大臣に答申したと、文化庁が発表しています。

1922年に三井家の資料管理のために建てられた鉄筋コンクリート造3階建ての書庫「旧三井文庫第二書庫」が含まれています。同書庫は、二重の壁式構造や鉄筋コンクリート造スラブなど防火に優れた堅牢な造りとなっており、戦後は国文学研究資料館の書庫としても使われていました。

文化審議会の答申(登録有形文化財(建造物)の登録)について(文化庁)
http://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/1422556.html

東洋美術学校、花村えい子氏(画家・アーティスト)のオリジナル原画調査レポートを公表:マンガ原画の保存状態調査の一環

2019年11月8日、学校法人東洋美術学校が、画家・アーティストである花村えい子氏のオリジナル原画調査レポートを公表しました。

同校の保存修復科における、マンガ原画の状態調査を行う事業「マンガ原画の保存状態調査」の一環として、花村えい子氏のマンガ原画632点の調査を実施した結果です。

同事業は、日本のマンガ原画の保存状態の数値化、及び修復などの対処が必要な原画の所在と優先度の可視化をテーマとした調査事業で、原稿用紙の酸性度、使用画材の変遷、制作過程で使われる粘着テープの劣化などが指摘されています。

【マンガ原画の保存状態調査】漫画家・アーティスト『花村えい子』先生オリジナル原画調査レポート公開(東洋美術学校, 2019/11/8)
https://www.to-bi.ac.jp/2019/11/08/hs_report-3/

美馬市立図書館(徳島県)、「美馬の記憶 デジタルアーカイブ化事業」を開始:明治・大正・昭和時代の市内の写真を募集

徳島県の美馬市立図書館が、「美馬の記憶 デジタルアーカイブ化事業」の開始を発表しています。

昔の写真を広く収集し、デジタル化して保存・整理していくことで、劣化・散逸・消滅の危機から守り、次世代へと引き継ぐことを目的とした事業で、自宅に眠っている明治・大正・昭和時代の市内の昔懐かしい風景や建物・産業・行事などの写真を募集しています。

募集期間は2019年11月1日から2020年1月31日までです。

美馬市立図書館(Facebook,2019/11/11)
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=1215904961943295&id=170181613182307

【イベント】地域歴史文化大学フォーラム in 名古屋 地域資料保全のあり方を考える(12/22・名古屋)

2019年12月22日、名古屋大学において、名古屋大学大学院人文学研究科及び人間文化研究機構「歴史文化資料保全の大学・共同利用機関ネットワーク事業」共催による「地域歴史文化大学フォーラム in 名古屋 地域資料保全のあり方を考える」が開催されます。

「東海資料ネット」(仮称)の設立を目指すために行われるもので、本フォーラムは、その出発点として位置づけられています。シンポジウムでは、東海資料ネットの設立構想が発表されます。

第1部では、古文書などの紙資料が水損被害をうけた際の緊急の救済方法を紹介し、災害時における資料保全のあり方を伝えるワークショップ「資料の緊急対応を考える」(講師:天野真志氏(国立歴史民俗博物館特任准教授))が行われます。事前予約制で、定員30人です。

第2部ではシンポジウム「歴史文化の保存・継承と防災対策―東海資料ネットの設立に向けて―」が行われ、内容は以下の通りです。

報告(1) 加藤規博氏(愛知県総務局総務部法務文書課県史編さん室主幹)
「愛知県史編さんにおける資料調査の実施状況について」

報告(2)岡田靖氏(一般社団法人木文研代表理事、帝京大学准教授)
「東日本大震災における彫刻文化財の被災後の対応と被災前の対策について」

金沢大学附属図書館、「金大図書館時習基金」を設置

2019年11月1日、金沢大学附属図書館は、「金大図書館時習基金」を設置したことを発表しました。

同館利用者の利便性・快適性の向上、所蔵資料の保存・活用を継続的に実施するための基金であり、同基金への寄付を募集するとともに、寄付は以下の事業等に活用するとしています。

1.所蔵資料の保存修復及び貴重資料のデジタルアーカイブ化
2.図書館設備の整備・充実

「金大図書館時習基金」11月1日スタート(金沢大学附属図書館, 2019/11/1)
https://library.kanazawa-u.ac.jp/?p=25428

参考:
東北大学附属図書館、「図書館のみらい基金」(東北大学特定基金)を設置
Posted 2019年3月4日
https://current.ndl.go.jp/node/37697

【イベント】シンポジウム「文化遺産の意図的な破壊―人はなぜ本を焼くのか―」(12/1・東京)

2019年12月1日、政策研究大学院大学想海樓ホール(東京都港区)において、文化遺産国際協力コンソーシアム、文化庁が主催するシンポジウム「文化遺産の意図的な破壊―人はなぜ本を焼くのか―」が開催されます。

開催趣旨によれば、歴史的に行われてきた焚書や文化遺産の「意図的な」破壊行為を振り返り、破壊する側の「論理」に照準を当て、何を否定し、どのような効果を狙って破壊するのかを問うことにより、社会にとっての書物、ひいては文化遺産の意義について考えるシンポジウムとあります。

参加費無料、定員300名(事前申し込み要)です。当日の主なプログラムは次のとおりです。

講演1「秦始皇帝の焚書坑儒の真相」
鶴間和幸氏(学習院大学文学部教授)

講演2「エジプトにおける文字記録の抹殺とアレクサンドリア大図書館の焼失」
近藤二郎氏(早稲田大学文学部教授)

講演3「ユーゴ内戦時の文化遺産の破壊―サラエヴォ図書館、コソボの教会堂などを例として―」
鐸木道剛氏(東北学院大学文学部教授)

講演4「テロと古文書と誇り―マリ北部トンブクトゥにおける事例から―」
伊藤未来氏(西南学院大学国際文化学部講師)

東北大学、2種類のクラウドファンディングプロジェクトを開始:図書館所蔵「漱石文庫」のデジタルアーカイブ化プロジェクトと大学病院考案レシピの書籍化プロジェクト

2019年11月5日、東北大学は、クラウドファンディングサービス「READYFOR」を運営するREADYFOR株式会社と東北地方の大学では初となる業務提携を結び、提携後初のプロジェクトとして、附属図書館所蔵「漱石文庫」のデジタルアーカイブ化と大学病院考案レシピの書籍化を目指した2つのプロジェクトを開始したことを発表しました。

「漱石の肉筆を後世へ!漱石文庫デジタルアーカイブプロジェクト」は、東北大学附属図書館が所蔵する「漱石文庫」のデジタルアーカイブ化を目指す目標金額200万円のプロジェクトです。「漱石文庫」は、夏目漱石自身の肉筆による手帳や日記、ノート、試験問題、創作メモ、手紙などからなる自筆資料と、約3割に書き込みやアンダーラインが多数見られる旧蔵書で構成される、漱石の創作過程を知ることができるコレクションです。漱石没後100年がすぎ劣化の進行した資料や薄い鉛筆書きのため公開の難しくなった肉筆資料が現われ始めているため、クラウドファンディングを通して、最新の技術による全面的なデジタルアーカイブ化とインターネットを通した一般公開を進めたい、としています。

信州大学・松本大学・長野県立歴史館・長野市立博物館の有志により「信州資料ネット」が設立:Twitter・Facebookのアカウントも開設

2019年10月22日に信州大学・松本大学・長野県立歴史館・長野市立博物館の有志により信州資料ネットが設立されたと発表されています。

TwitterとFacebookのアカウントも開設されています。

@shinshushiryou(Twitter,2019/10/22)
https://www.facebook.com/shinshushiryou/posts/115681736528069

@shinshushiryou
https://twitter.com/shinshushiryou

信州資料ネットが設立されました(歴史資料ネットワーク,2019/11/2)
http://siryo-net.jp/disaster/201910_shinshu-net/

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