貸出

米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)、1895年の設立以来最も多く貸し出された本トップ10を発表:設立125周年記念企画の一環

2020年1月13日、米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)は、1895年の設立以来最も多く貸し出された本トップ10のリストを発表しました。設立125周年記念企画の一環として行われたものです。

リストは次のとおりです。なお、括弧内の数字は貸出し回数です。

台湾で公共貸与権の試行導入が開始

台湾の教育部及び文化部は、2019年12月31日に開催した記者発表の場で、国立公共資訊図書館及び国立台湾図書館において公共貸与権を試行導入することを発表しました。試行期間は2020年1月1日から2022年12月31日までの3年間となっています。

公共貸与権とは、図書館での資料貸出しに対する補償を著者及び出版者に行う制度です。欧州を中心に複数の国家で導入されていますが、東アジアにおける試行導入は初となります。

公共貸与権の適用対象となるのは、本国人、あるいは台湾の法令に依って登記された法人・民間団体が台湾の「国家言語」又は外国語で創作し、かつ台湾で出版されたISBN付きの紙の書籍です。1冊の貸出しにつき、3ニュー台湾ドル(2020年1月6日現在では日本円約11円に相当)の補償が行われ、著者70%、出版者30%の割合で分配されます。

試行段階では、両館における年間貸出し分を計算基準とし、翌年2月に著者及び出版者からの登録受付けを開始、5月に補償金の支払いを行うというスケジュールとなっています。

岩手県立図書館、「みんなでかんがえた本の福袋」を実施:子どもと図書館員が選んだ本

岩手県立図書館が、2020年1月4日から、はつ春おたのしみ企画「みんなでかんがえた本の福袋」を実施しています。

2019年11月1日から11月28日までの間に、児童コーナーの本から、本の福袋用として2冊、児童カウンター・総合カウンターに持参したものが福袋の中に入っています。

1つの袋にお薦めの本が3冊セットで入っており、個数限定で、なくなり次第終了です。

@iwate_pref_lib(Twitter, 2019/1/4)
https://twitter.com/iwate_pref_lib/status/1213241325799129089

児童コーナー「はつ春おたのしみ企画」のお知らせ(岩手県立図書館)
http://www.library.pref.iwate.jp/info/evecale/event/20191101_fukubukuro.html

有田川ライブラリー(和歌山県)、有田川町地域交流センター(ALEC)でのウォークスルー型図書自動貸出システムの運用開始を発表

2019年12月26日、和歌山県の有田川ライブラリーが、2020年1月7日からの有田川町地域交流センター(ALEC)でのウォークスルー型図書自動貸出システム運用開始を発表しています。

同館では、図書館に求められる役割の高度化への対応と業務の省力化を目的に、「スマート図書館化事業計画」を立案しており、ウォークスルー型図書自動貸出システムは、図書館振興財団の助成を受け、富士通マーケティングの支援を受けてオリジナルで制作されたものです。

利用者が利用者カードと図書を持って、施設に設置されたICタグ読取ゲートを通過するだけで貸出手続きを完了させる事が可能です。手続き完了時には登録されたメールアドレスにお知らせが届くようになっています。

また、読取ゲートの筐体外装とそのデザインは地元企業が担当し、利用者カードも「絵本のまち有田川」のロゴマーク(イラストレーション:tupera tupera デザイン:DICTOM DESIGN)によるデザインに刷新しています。

読取ゲートの制作にあたっては、2018年から実証実験を重ね、アンテナの配置や構成を検討した結果、通路を通過するだけのウォークスルー形式により誤読を防ぎ、100%に近い認識率を実現することができたとしています。

韓国国立中央図書館(NLK)、公共図書館948館の貸出データをもとに分析した2019年の貸出状況に関する調査結果を発表

2019年12月23日、韓国国立中央図書館(NLK)が、2019年の公共図書館における貸出状況に関する調査結果を発表しました。

公共図書館用のビックデータ分析プラットフォーム“도서관 정보나루”の公共図書館948館の貸出データ8,388万646件をもとに分析を加えたものです。

文学分野では最も貸出されたのは、2018年に続き『82年生まれ、キム・ジヨン』で、10月の映画公開後貸出しが増えました。同書をもっと多く借りたのは40代の女性で、30代・20代・50代の女性、40代男性と続きます。

同じく、非文学分野では2018年10月に出版された『당신이 옳다』(あなたが正しい)で、世代別では40代女性の貸出が最も多く、30代・50代の女性、40代の男性、20代の女性と続きます。

また、貸出の現状をテーマ別に分析した結果として、文学分野では韓国文学、英米文学、日本文学の順で貸出しがされており、韓国文学の貸出が増えた一方、日本文学に関しては2015年以来初めて下落したとしています。非文学分野では社会科学、歴史、自然科学、技術科学の順で貸出しされており、技術科学分野については2015年以来着実に増えていて、特に育児・料理・インテリア分野が多く貸出されたとしています。

岐阜県図書館、ウェブサイトをリニューアル:スマートフォンでの貸出が可能に

2019年12月18日、岐阜県図書館が、ウェブサイトをリニューアルしました。

ウェブサイトのスマーフォン対応、利用者自身の貸出履歴の保存等の機能のほか、スマートフォンに貸出証番号のバーコードを表示させることで資料を借りることもできます。

岐阜県図書館ウェブサイトのリニューアル(岐阜県)
https://www.pref.gifu.lg.jp/event-calendar/c_27205/web-renewal.html

岐阜県図書館
https://www.library.pref.gifu.lg.jp/

LIS Newsが選ぶ2019年の図書館・図書館情報学関連の10大ニュース(米国)

2019年12月15日、図書館や図書館情報学に関するニュースを掲載している米国のブログLIS Newsが、同ブログが選ぶ2019年の10大ニュースを発表しています。

1. 図書館の延滞料金徴収廃止の動き

2. 出版社への抵抗(カルフォルニア大学とElsevier社の交渉決裂、ニューヨーク公共図書館による動画配信サービスKanopyへの無料アクセス提供中止、Macmillan社・Pearson社による図書館向け電子書籍提供モデル変更への反対、Plan Sの緩やかな前進)

3. 論争を引き起こす講演者によるイベントの中止問題

4. ディスカバリーサービスとアルゴリズムバイアスの問題

5.プライバシーの問題(LinkedIn Learning、FaceApp、顔認識ソフト、2020年国勢調査での市民権に関する質問)

6.フロリダ州の郡政委員会による図書館からのニューヨークタイムズへのアクセス遮断、及び、アイダホ州の図書館利用者による反トランプ資料の書架からの除去

7.ゲーム番組「ジェパディ!」での図書館員エマ・ブッチャーの勝利

8.無神経な建築家(階段でないと利用できない場所に本棚を設置したクイーンズ公共図書館の分館、盗撮されやすい構造のコーネル大学図書館)

奈良県王寺町、町内の3小学校・2中学校の図書室に「雪丸図書システム」を導入:貸出・返却時に同町公式キャラクター「雪丸」が児童・生徒に語りかけ

2019年12月6日に発行された奈良県王寺町の広報紙・広報おうじ『王伸』の第704号において、同町が10月から町内の3小学校・2中学校の全ての図書室で、児童・生徒だけで図書の貸出や返却・蔵書検索等が可能な「雪丸図書システム」を導入したことが紹介されています。

「雪丸図書システム」は、ぬいぐるみの形をした同町公式キャラクター「雪丸」のロボットが図書の貸出や返却の際に、児童・生徒の名前を読み上げたり、話しかけたりするものです。

報道によると、「雪丸ロボット」は同町の町立図書館で会話や絵本の読み聞かせをするぬいぐるみと同じタイプであり、児童・生徒が通いたくなる学校図書室作りと読書習慣の定着を目指して導入された取り組みです。

広報おうじ「王伸」 No.704 [PDF:13.7MB](王寺町,2019/12/6)
http://www.town.oji.nara.jp/material/files/group/2/191206_A3.pdf#page=9
※p.16に「学校図書室に雪丸図書システム導入」とあります。

大手出版社Macmillan社、図書館向け電子書籍提供モデル変更を実施:米国図書館協会(ALA)は継続して反対キャンペーンを展開

2019年11月1日、米国の大手出版社Macmillan社は、図書館向け電子書籍提供モデル変更を実施しました。新刊書の購入を各図書館1冊までに制限し2冊目以降の購入に8週間のエンバーゴを設けるという内容です。

米国図書館協会(ALA)は同日付のお知らせで、方針撤回を求める強固な世論が存在するにもかかわらず、同社はモデル変更の実施を行った、としています。ALAは同社の決定を受けて、今後も2019年9月11日からオンライン上で展開している同社への抗議キャンペーン“eBooksForAll.org”で、同社の方針への反対署名を募りながら電子書籍の購入制限がコミュニティへ与える影響に関するエピソードを収集する予定です。また、議会への働きかけをさらに強めることも表明しています。

米国図書館協会(ALA)、図書館のコアサービス提供機能を制限するデジタル市場の商慣行是正を求めたレポートを米国下院に提出

2019年10月23日、米国図書館協会(ALA)は、図書館のコアサービス提供機能を制限するデジタル市場の商慣行の是正を求めたレポートを米国下院に提出したことを発表しました。レポートは、Macmillan社が2019年11月1日から実施する図書館向け電子書籍の新しい提供モデルへのALAの抗議キャンペーン“#eBooksForAll”に続く形で公開されました。

ALAは、米国の下院司法委員会の下に設置された独占禁止法・商法および行政法に関する小委員会によるデジタル市場における競争の状況に関する情報提供の求めに応じたレポートとして、2019年10月15日付で“Competition in Digital Markets”を作成しました。ALAはレポートを通して、デジタル市場におけるAmazon社・Macmillan社等の企業の商慣行が、米国民の何をどのように選んで読書を行うかに関する権利を脅かし、合衆国憲法修正第1条で定められた基本的な自由を損なっていることを強調し、こうした反競争的な商慣行是正を議員らに訴えています。

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