貸出

大手出版社Macmillan社、図書館向け電子書籍提供モデル変更を実施:米国図書館協会(ALA)は継続して反対キャンペーンを展開

2019年11月1日、米国の大手出版社Macmillan社は、図書館向け電子書籍提供モデル変更を実施しました。新刊書の購入を各図書館1冊までに制限し2冊目以降の購入に8週間のエンバーゴを設けるという内容です。

米国図書館協会(ALA)は同日付のお知らせで、方針撤回を求める強固な世論が存在するにもかかわらず、同社はモデル変更の実施を行った、としています。ALAは同社の決定を受けて、今後も2019年9月11日からオンライン上で展開している同社への抗議キャンペーン“eBooksForAll.org”で、同社の方針への反対署名を募りながら電子書籍の購入制限がコミュニティへ与える影響に関するエピソードを収集する予定です。また、議会への働きかけをさらに強めることも表明しています。

米国図書館協会(ALA)、図書館のコアサービス提供機能を制限するデジタル市場の商慣行是正を求めたレポートを米国下院に提出

2019年10月23日、米国図書館協会(ALA)は、図書館のコアサービス提供機能を制限するデジタル市場の商慣行の是正を求めたレポートを米国下院に提出したことを発表しました。レポートは、Macmillan社が2019年11月1日から実施する図書館向け電子書籍の新しい提供モデルへのALAの抗議キャンペーン“#eBooksForAll”に続く形で公開されました。

ALAは、米国の下院司法委員会の下に設置された独占禁止法・商法および行政法に関する小委員会によるデジタル市場における競争の状況に関する情報提供の求めに応じたレポートとして、2019年10月15日付で“Competition in Digital Markets”を作成しました。ALAはレポートを通して、デジタル市場におけるAmazon社・Macmillan社等の企業の商慣行が、米国民の何をどのように選んで読書を行うかに関する権利を脅かし、合衆国憲法修正第1条で定められた基本的な自由を損なっていることを強調し、こうした反競争的な商慣行是正を議員らに訴えています。

つくば市立中央図書館(茨城県)と筑波大学附属図書館、図書館サービス拡充に関する連携協定を締結:大学図書館と自治体図書館の連携協定締結は茨城県内で初めて

茨城県つくば市の2019年10月17日付の記者会への情報提供資料において、つくば市立中央図書館(茨城県)と筑波大学附属図書館の図書館サービス拡充に関する連携協定締結が発表されています。

両館は2019年9月25日付で「つくば市域図書館連携に関する協定書」を締結しました。大学図書館と自治体図書館による連携協定締結は、茨城県内では初めての事例となります。協定に基づいて連携協議会が立ち上げられ、協定館に所蔵する資料の相互利用・共同事業の企画と実施・その他連携の推進といった連携事業に取り組むことを表明しています。

2019年11月2日には連携共同事業の第1弾として、筑波大学附属中央図書館及びその周辺において「ライブラリーピクニック」が開催されます。「ライブラリーピクニック」では、自動車図書館による図書貸出や横浜市の読み聞かせグループ「つづきブックカフェ」による読み聞かせなどが実施されます。また、屋外カフェや飲食物の持込みが可能な屋外読書スペースも設置されます。

熊本市立図書館、2019年11月1日から電子書籍の貸出と行政資料の保管・提供を行う電子図書館サービスを開始

熊本市立図書館が、2019年11月1日から電子図書館サービスを開始することを発表しています。

熊本市が2019年10月7日付で発表した報道資料「熊本市電子図書館の開館について」によると、電子書籍の貸出と行政資料の保管・提供が電子図書館サービスの内容となります。

電子書籍の貸出は、図書館カード登録済の市民を対象に、人気小説や実用本、子ども向けの絵本や図鑑等をオンライン上で無償提供し、インターネットを通して貸出・閲覧可能にするというものです。2019年度中に約6,500件(著作権有効3,000件、失効3,500件)提供し、その後毎年2,000件ずつコンテンツを増やすことが計画されています。

行政資料の保管・提供は、熊本市の重要な行政資料をデジタル化し保管するとともに、図書館のウェブサイトから誰でも閲覧可能にするというものです。行政資料の長期保管へ資するとともに、図書館蔵書と同様にオンライン蔵書目録を活用するため容易に検索が可能になる効果がある、としています。将来的には、保管する行政資料点数の拡充に加えて、郷土資料・歴史資料など行政分野以外の貴重資料のデジタル化も検討されています。

奈良県立図書情報館、「出前図書情報館 in 東吉野村「天誅組と東吉野村」」を開催:今年度、市町村と連携し、地域ごとのテーマで講演会を実施

2019年10月26日、奈良県立図書情報館が、東吉野村住民ホールにおいて「出前図書情報館 in 東吉野村「天誅組と東吉野村」」を開催します。

同村主催の「天誅組フェスティバル」午後の部において、講演会とパネルディスカッションを行うもので。橋本紀美氏(安堵町歴史民俗資料館長)による講演の後、、草村克彦氏(天誅(忠)組記念館館長)、阪本基義氏(前東吉野村教育長)及び同館館長の千田稔氏によるパネルディスカッションが行われます。

参加には事前の申し込みが必要です。

また、会場までは、同館所蔵資料のなかから講演内容に関連する本や、講師及び千田館長の著書の展示が行われ、利用者カードを持つ人はそれらの本を借りることもできます。また、利用者カードの即日発行も行なわれます。

同館では、2019年度、県内市町村と連携し、地域ごとのテーマで講演会を実施することとしており、今回が初回です。

出前図書情報館 in 東吉野村「天誅組と東吉野村」 令和元年10月26日(土)(奈良県立図書情報館)
http://www.library.pref.nara.jp/event/3126

尼崎市立図書館(兵庫県)、開館100周年を記念し、図書貸出券のロゴマークを募集

兵庫県の尼崎市立図書館が、2019年10月1日から10月31日まで、図書貸出券のロゴマークを募集しています。

同館が、1920年に旧尼崎城主である桜井氏からの寄附等により兵庫県内で2番目に建設され、2020年1月7日に開館100周年を迎えることを記念し、記念図書貸出券を発行し、そのロゴマークのデザインを募集するものです。

ロゴマークのテーマ・コンセプトは、「尼崎市」または「読書」、あるいはその両方をイメージするもので、図書貸出券を利用して読書する人が、愛着をもって使用できるようなデザインとなっており、同テーマ・コンセプトに共感できる人は誰でも応募可能です。

尼崎市立図書館開館100周年記念 図書貸出券ロゴマーク募集(尼崎市,2019/9/27)
http://www.city.amagasaki.hyogo.jp/manabu/tosyokan/1002025/1018311.html

神栖市立図書館(茨城県)、県立神栖高等学校内に返却用ブックポストを設置

2019年9月4日、茨城県の神栖市立図書館が、県立神栖高等学校の昇降口に返却用ブックポストを設置したと、同館のTwitterで紹介しています。

神栖高校の生徒が市立図書館で借りた本やCD等を返却することができます。

@kamisu_Lib(Twitter,2019/9/4)
https://twitter.com/kamisu_Lib/status/1169127828870324224

神栖市立図書館のブックポストが設置されました(神栖高校,2019/8/28)
http://www.kamisu-h.ibk.ed.jp/index.php?action=pages_view_main&&block_id=827#_827

みえ防災・減災センター等、「昭和東南海地震75年(みえ地震対策の日)シンポジウム」を開催:「みえ防災・減災アーカイブ」の体験や三重県立図書館による防災・減災関連本の貸出も

2019年12月15日、みえ防災・減災センター、三重県、三重大学、津地方気象台主催による「昭和東南海地震75年(みえ地震対策の日)シンポジウム」が、御浜町中央公民館にて開催されます。

1944年12月7日に発生した昭和東南海地震から75年にあたることから、災害の教訓を次世代に継承するとともに、県民の防災・減災意識を高めることを目的に開催されるものです。

基調講演やパネルディスカッションが行われるほか、三重県立図書館による防災・減災関連本の貸出、『現代三重の災害』-『三重県史』(通史編 近現代2)・別編-の展示、会場内に設置されたパソコン・タブレットによる「みえ防災・減災アーカイブ」体験等も行われます。

昭和東南海地震75年(みえ地震対策の日)シンポジウムを開催します!(みえ防災・減災センター,2019/9/26)
http://www.midimic.jp/news/syouwatounannkai.html

石巻市図書館(宮城県)、渡波公民館で出張図書館「わたのは」を実施

宮城県の石巻市図書館が、渡波公民館で出張図書館「わたのは」を実施しています。

地元紙の報道によると、仮設住宅を巡回する移動図書館車「ひより号」の運行を終了したことから、それに替わり、同館から遠方の住民に対してサービスを提供することが目的とのことです。出張図書館は、隔週火曜日に公民館の図書室で実施され、2019年9月3日に実施された初回には、様々な分野の60冊の図書を用意し、職員2人で対応したとのことです。

出張図書館「わたのは」(石巻市図書館)[PDF:1ページ]
http://www.is-lib.jp/watanoha.pdf

石巻図書館新サービス 出張形式で本を身近に 渡波公民館で隔週火曜(石巻日日新聞,2019/9/7)
https://hibishinbun.com/news/?a=9729

台湾・文化部が進める読書・出版に関する5つの事業(記事紹介)

台湾・文化部の2019年9月12日付けのニュースにおいて、同日に行われた第43回「金鼎奨」(Golden Tripod Awards、出版業界を対象とする賞)の授賞式の様子と、授賞式における鄭麗君文化部長のスピーチが紹介されています。

鄭氏はスピーチの中で、台湾・文化部が進めている読書・出版に関する主要事業として以下の5点を挙げています。

・「文化內容策進院」(Taiwan Creative Content Agency)を設立したこと

・若年層の創作支援のため、補助金の予算を4倍にしたこと

・2019年の世界読書デーにあわせて“Literary Walking Tours of Taiwan”(走讀臺灣)を初めて開催したが、2020年にも開催し、読書人口の拡大を図ること

・“Taiwan Residency Project for International Translators”(譯者來臺駐村計畫)を拡大し、台湾文学の翻訳に関心を持つ人々のネットワークを構築すること

・文芸作品を支援し、創作者により資する環境を提供するために、2020年に文化部と教育部が共同で“Public Lending Right (PLR) Pilot Project”(公共出借權試辦計畫)を実施すること

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