読書

島根大学図書館コンシェルジュ、梅光学院大学図書館の図書館サポーターとの共同による読書会「ABD(アクティブ・ブック・ダイアログ)」のオンライン開催を報告

2020年12月25日付で、島根大学附属図書館が、同館の学生ボランティア「図書館コンシェルジュ」が梅光学院大学図書館(山口県下関市)の学生ボランティアである「図書館サポーター」とともに、読書会「ABD(アクティブ・ブック・ダイアログ)」をオンライン上で開催したことを報告しています。

両館による「オンラインABD」の開催は、2020年9月に梅光学院大学を主管校としてオンラインで行われた「第10回大学図書館学生協働交流シンポジウム」を契機として、梅光学院大学図書館が島根大学附属図書館に参加を希望することで実現しました。2020年12月12日にMicrosoft社のウェブ会議ツールTeamsにより、「図書館コンシェルジュ」からは5人、「図書館サポーター」からは3人が参加して、『ケーキの切れない非行少年たち』(宮口幸治著・新潮新書)を題材としたABDが行われました。

オンラインABDを開催しました(with梅光学院大学図書館)(島根大学附属図書館のブログ,2020/12/25)
https://shimadai-lib.hatenablog.jp/entry/2020/12/25/094835

米・OverDrive社、公共図書館および学校における電子書籍貸出が前年比33%増加したと発表:新型コロナウイルス感染症感染拡大等の影響

2021年1月7日、米国のOverDrive社が、同社が提供するサービスで、2020年の公共図書館および学校における電子書籍貸出件数が、2019年と比べて33%増加したことを発表しました。新型コロナウイルス感染症感染拡大、社会正義、リモート学習を増加の背景として挙げています。

発表によると、公共図書館および学校における2020年の貸出件数は合計で4億3,000万件でした。また、社会情勢の影響から先住民や有色人種等に関する書籍や社会的に疎外されたコミュニティの所属者によって書かれた書籍の貸出が、前年比で165%増加しています。加えて、リモート学習等により、子どもやヤングアダルト向けのフィクション・ノンフィクションが増加したこと等が指摘されています。

フランス・出版社協会、外出規制中のフランス人の読書状況に関する調査結果を公開

2021年1月7日、フランスの出版社協会(Syndicat national de l’édition:SNE)が、外出規制中のフランス人の読書状況に関する調査結果の公開を発表しました。

同調査は、調査会社であるODOXAにより、18歳以上のフランス人990人を対象に、2020年12月10日から12月11日にかけてオンラインで実施されました。

発表の中では、通常時の読書について、年間平均読書量は8.4冊であるものの、中央値は3冊であり、女性や高齢者に偏っていること、探偵小説、現代小説、ファンタジー小説・冒険小説の順に多く読まれていることが述べられています。

調査の結果、回答者の約33%が外出規制期間中に読書量が増えたと回答しました。年代別では、25歳未満の回答者の約42%が読書量が増加したと回答し、最も割合が高かったと指摘されています。また、読書の理由について、回答者の約43%は「退屈を紛らわせるため」、約33%は「現実から離れるため」、約31%は「SNS等の長時間利用を避けるため」を挙げています。加えて、調査結果では、回答者の約85%が、再度外出規制が行われる場合、感染症対策に留意しつつも書店の営業を継続するべきと考えていること等がまとめられています。

【イベント】まちライブラリーの作り方・楽しみ方(1/20・東京)

2021年1月20日、東京都の小金井市立図書館貫井北分室により、「まちライブラリーの作り方・楽しみ方」が同市の貫井北センターで開催されます。

「まちライブラリー@ブックハウスカフェ」(東京都)主宰の橋爪千代子氏を講師とし、「まちライブラリー@ブックハウスカフェ」の取組から、誰でも作れる、楽しめる「まちライブラリー」について学ぶイベントです。

定員は23人(要申込・先着順)です。

【貫井北分室】まちライブラリーの作り方・楽しみ方(小金井市立図書館, 2021/1/6)
https://www.library.koganei.tokyo.jp/news/detail.html?itemid=83&dispmid=596

コロナ禍で電子書籍・オーディオブックを利用する兵士が増加:韓国陸軍が運営する電子図書館(記事紹介)

韓国・国防部が所管する国防広報院が発行する『国防日報』が、2021年1月5日付の記事において、韓国陸軍が運営する電子図書館における2020年の電子書籍の貸出数は17万冊で、2019年と比べて約55%増加したと報じています。

インターネット経由で接続できる「陸軍電子図書館」からは約5万冊、イントラネット上の「陸軍本部電子図書館」からは約12万冊貸し出されており、42万人いる陸軍兵士の3人に1人が1回以上利用した計算となるとしています。

記事では、コロナ禍により、休暇等での兵士の外出が制限され、営内で読書を楽しむ時間が増えたものの、冊子体の図書を閲覧できる各部隊の図書館施設が運営されていない日が多かったこと、また、兵士が日課後に携帯電話を使用することが可能となった中で、2020年1月に「陸軍電子図書館」の本格運用が開始されたことが、スマートフォンでの電子書籍の利用増につながったと分析しています。

「陸軍電子図書館」は、陸軍の全将兵・軍務員・生徒が利用可能で、約2万9,000冊の電子書籍と、約800点のオーディオブックを備えていますが、2020年によく貸し出されたタイトルの1位から5位までをオーディオブックが占めていたことから、陸軍では今後オーディオブックのタイトル数を拡充する方針とのことです。

令和2年度全国公共図書館研究集会(サービス部門 総合・経営部門)、2021年1月にインターネット配信により開催:研究主題は「図書館とバリアフリー-あらゆる人に開かれた図書館とは-」

大阪府立中央図書館のウェブサイト上に、令和2年度全国公共図書館研究集会(サービス部門 総合・経営部門)の開催概要が掲載されています。

今回の研究集会は、「図書館とバリアフリー-あらゆる人に開かれた図書館とは-」を研究主題とし、図書館利用等に関するバリアを取り除くための様々な取組みの報告が行われます。主催は公益社団法人日本図書館協会 公共図書館部会、近畿公共図書館協議会、大阪公共図書館協会であり、主管は大阪府立中央図書館です。

インターネット配信により開催され、配信期間は2021年1月15日10時から1月31日17時までです。参加費は無料ですが、2021年1月22日までにオンラインでの参加申込みが必要です。

主なプログラムは次のとおりです。

〇基調講演
「読書バリアフリーと図書館」
野口 武悟氏(専修大学文学部)

〇講演
「すべての人が必要ながん情報を得られる社会へ -図書館と医療分野の連携-」
八巻 知香子氏(国立がん研究センター)

〇事例報告(1)
「矯正施設・児童自立支援施設等への支援」
正井 さゆり氏(広島県立図書館)

英国政府、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う孤独感の緩和を目的として芸術・図書館・慈善団体・ラジオ局等に総額750万ポンドの財政支援を実施

英国政府のポータルサイト“GOV.UK”に2020年12月23日付で、同国の政府が新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う孤独感の増大を緩和するために、総額750万ポンドの財政支援を実施することを発表しています。

新型コロナウイルス感染症の拡大が続く英国では2020年12月19日付で、ロンドンを含むイングランド南東部等が新たに「ティア4」に指定され、感染防止のための制限を強化する措置がとられました。今回の財政支援は制限強化によって、人々が孤独感の増大に晒される危険から救済することを目的として行われます。財政支援の対象には、人々と地域コミュニティを結び付ける重要な役割を果たす分野として、芸術・図書館・慈善団体・ラジオ局等が選ばれました。

芸術・図書館サービスへの支援としてイングランド芸術評議会(ACE)に500万ポンドの支援が行われ、そのうちの350万ポンドは英国読書協会(Reading Agency)の“Reading Well”事業と“Reading Friends”事業に対するデジタル・文化・メディア・スポーツ省(DCMS)からの支援資金に充てられます。

E2337 - 青少年のための電子図書館サービスの誕生と小さな一歩

広島県立図書館は,2020年7月29日から,「青少年のための電子図書館サービス With Booksひろしま」のサービス提供を開始した。インターネットにつながる環境があれば,無料で電子書籍を借りられる(1回の貸出は2冊・14日間まで)サービスであり,青少年の心と学びを支援する書籍を中心に約7,000冊を提供している。なお,青少年以外の利用も可能である。

【イベント】読書バリアフリーと図書館の役割~誰もが読める環境づくり~(2/13・東京)

2021年2月13日、練馬区立区民・産業プラザ(東京都)において、公益財団法人文字・活字文化推進機構の主催により、フォーラム「読書バリアフリーと図書館の役割~誰もが読める環境づくり~」が開催されます。

会場ではバリアフリー図書の展示も行われます。

会場参加の定員は200人(要事前申込)であり、参加費は無料です。当日の様子は録画され、後日配信されます(要申込)。

当日の主な内容は以下の通りです。

・主催者挨拶
肥田美代子氏(公益財団法人 文字・活字文化推進機構理事長)

・行政報告「読書バリアフリー法に関する国の動向」
横井理夫氏(文部科学省総合政策局地域学習推進課長)

・基調講演「めざそう!みんなに開かれた読書環境を」
アブディン モハメド氏(参天製薬株式会社 企画本部 CSR 室 グローバル インクルージョン戦略企画担当)

フランス・Hadopi、視覚障害者等の電子書籍利用に関するレポートを公開

2020年12月4日、フランスの「インターネットにおける著作物の頒布及び権利の保護のための高等機関(Haute Autorite pour la diffusion des oeuvres et la protection des droits sur Internet:Hadopi)」が、視覚障害者等の電子書籍利用に関するレポートの公開を発表しました。

公開されたレポートは、視覚障害や学習障害等を持つ人にとって電子書籍利用時に制約となっていることについてと、その内容を踏まえた、障害者が利用可能な電子書籍の提供における改善に関する評価と展望についての2本です。

視覚障害や学習障害等を持つ人にとって電子書籍利用時に制約となっていることに関するレポートは、2018年の6月から7月にかけて実施された質的調査をもとにしています。同調査では、視覚障害当事者10人、統合運動障害当事者1人、有識者4人へのインタビューが行われました。結論の箇所では、利用可能な書籍の充実、デジタルサービスにおけるアクセシビリティ対応、書籍の入手方法、電子書籍のリーダーやフォーマット等における互換性をはじめとした改善点が挙げられています。

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