標準化

CA1872 - 国際図書館資料識別子(ILII) / 宮澤 彰

現在,国際標準化機構第46専門委員会(ISO/TC46)の,識別と記述分科会(SC9)で,ISO 20247 国際図書館資料識別子(International Library Item Identifier: ILII)の標準化が進んでいる。現段階は2016年7月16日締め切りのCD(Committee Draft: 委員会原案)投票(1)にかけられているところである。...

研究データ同盟・国際科学会議世界科学データシステム、研究データと論文の関連情報を情報交換するための新しいフレームワーク“Scholix”を発表

2016年6月20日、研究データ同盟(RDA)と国際科学会議世界科学データシステム(ICSU-WDS)が、研究データと論文の関連情報を情報交換するための新しい国際的な総合運用性フレームワーク“Scholix”を発表しています。

フレームワークは、概念モデル、情報モデル、情報標準及びエンコーディングガイドライン、交換プロトコルのためのオプション、から構成され、(1)データおよび文献の可視性や発見可能性の拡大(2)データを再利用可能な状況にする(3)クレジット帰属メカニズムの支援、を主要な目的としており、ディスカバリーサービス・インパクトファクターといった第三者によるサービスでも活用できるように設計されています。

このフレームワークは、RDAとICSU-WDSのData Publishing Servicesが、Crossref、DataCite、OpenAIRE、PANGAEA、International STM Association、Australian National Data Service、Elsevierと共同でおこなったワーキンググループの成果です。

Crossref、DataCite、OpenAIREでは、既に、このフレームワークを用いたサービスの開発を進めていると発表されています。

W3Cと国際電子出版フォーラムが統合のための調査の開始を発表

2016年5月10日、World Wide Web Consortium(W3C)と国際電子出版フォーラム(IDPF)が、ウェブ上での出版技術により迅速に対応するために、両者の組織を統合することに関して調査を開始すると発表しています。

次の段階として、覚書を起草することがあげられており、2017年1月までに両社が統合することを目標にしています。

また、EPUBの技術標準の今後の進展は、W3Cで継続されると発表されています。

World Wide Web Consortium (W3C) and International Digital Publishing Forum (IDPF) Explore Plans to Combine(W3C,2016/5/10)
https://www.w3.org/blog/news/archives/5399?pk_campaign=feed&pk_kwd=world-wide-web-consortium-w3c-and-international-digital-publishing-forum-idpf-explore-plans-to-combine

OCLC Research、国際標準名称識別子ISNIと組織の識別子に関する課題を示した報告書を公開

2016年5月3日、OCLC Researchは国際標準名称識別子ISNIと組織の識別子に関する課題を示した報告書“Addressing the Challenges with Organizational Identifiers and ISNI”を公開しました。

報告書は特に学術機関について扱われており、ISNIを組織の識別子としてどのように用いることが可能か、名称変更、通称、組織階層、組織構造、合併買収、研究グループ、組織グループなどについて、実例とともに示されており、ISNI及び、ISNIのデータベースにおける提言がまとめられています。

なお、英国Jiscと研究情報の標準化・共有を目指す国際非営利団体CASRAIによる組織識別子に関するプロジェクト“Jisc CASRAI-UK Pilot”によるユースケースが扱われています。

Addressing the Challenges with Organizational Identifiers and ISNI
http://www.oclc.org/content/dam/research/publications/2016/oclcresearch-organizational-identifiers-and-isni-2016.pdf

文部科学省 科学技術・学術政策研究所とトムソン・ロイター、論文の謝辞情報に含まれる資金配分機関等の名称記述統一に関し、第一弾となる共同研究成果を発表

2016年4月21日、文部科学省 科学技術・学術政策研究所(NISTEP)とトムソン・ロイター・プロフェッショナル株式会社は、2015年3月から実施している“Web of Science Core Collection”の論文データの謝辞情報に含まれる資金配分機関等の名称記述を統一するための共同研究について、第一段階となる研究成果を発表しました。

発表によると、頻出度の高い機関について、その統一名称を研究分析ツールである“InCites Benchmarking”に実装したとのことです。また、NISTEPの
ウェブサイトでは、謝辞情報中で出現頻度が高い機関等について「資金配分機関等名英語表記ゆれテーブル」(ver.2016.1)が公開されています。

今後は、“InCites Benchmarking”で機関名の記述統一が進められると同時に、Web of Science Core Collectionへの実装が予定されています。

資金配分機関等名英語表記ゆれテーブル(xlsx形式:63KB)
http://www.nistep.go.jp/wp/wp-content/uploads/Fund_org_name_variations_ver_2016_1.xlsx

資金配分機関名等英語表記ゆれテーブルの公表について(NISTEP, 2016/4/21)

E1773 - 識別子の架け橋:国際標準名称識別子ISNI

 国際標準名称識別子(International Standard Name Identifier:ISNI)は,知的創作物やコンテンツに関連する個人及び組織に付与される国際的かつ分野横断的な識別子である。システムや識別子の維持管理主体に依存しないオープンな「架け橋としての識別子」(bridge identifier)を目指して設計され,2012年に国際規格ISO 27729:2012として発行された。ISNIの体系は16桁のシンプルなもので,15桁の数字と1桁のチェックディジットからなる。例えば小説家・村上春樹氏のISNIは「0000 0001 2146 8778」である。2016年2月時点でISNIの付与対象である「公開アイデンティティ」(Public Identity)は約900万件に及び,うち約255万件は研究者,約53万件は組織である。本稿ではISNIの概要を,特に「架け橋」としての機能に焦点を置いて説明する。

デジタル教科書の国際標準EDUPUBのEditor's Draft公開、名称がEDUPUBから“EPUB for Education”に変更

2016年2月19日、国際電子出版フォーラム(IDPF)が、デジタル教科書の国際標準EDUPUBのEditor's Draft第2版を公開しました。この2016年2月11日のEditor's Draftは、以前のバージョンでは“EPUB 3 EDUPUB Profile”と呼ばれていたものです。

New Public Draft for EPUB for Education Profile(IDPF、2016/2/19)
http://idpf.org/news/new-public-draft-for-epub-for-education-profile

EPUB for Education
Editor's Draft 11 February 2016(IDPF)
http://www.idpf.org/epub/profiles/edu/spec/education-20160211.html

参考:
【イベント】デジタル教科書の国際標準化会議“EDUPUB Tokyo 2014”(9/16-18・東京)
Posted 2014年8月25日
http://current.ndl.go.jp/node/26866

電子書籍フォーマットEPUB3.1のEditor's Draftの初版が公開
Posted 2016年2月4日

米国情報標準化機構、雑誌記事をXML形式で記述する“Journal Article Tag Suite(JATS)”バージョン1.1(ANSI/NISO Z39.96-2015)を公表

2016年1月7日、米国情報標準化機構(NISO)は、学術論文などの雑誌記事をXML形式で記述するための共通規格“Journal Article Tag Suite(JATS)”のバージョン1.1(ANSI/NISO Z39.96-2015)を公表しました。

NISO Publishes Updated Journal Article Tag Suite (JATS) Standard 1.1(NISO,2016/1/7)
http://www.niso.org/news/pr/view?item_key=15a111620077dd6d418deb3618f2c23dccf861b6

The Standard: JATS: Journal Article Tag Suite, version 1.1 (ANSI/NISO Z39.96-2015)(NISO)
http://www.niso.org/workrooms/journalmarkup
http://www.niso.org/apps/group_public/download.php/15933/z39_96-2015.pdf

参考:
学術情報XML推進協議会、学術記事タグスイート(JATS)バージョン1.0の日本語訳(最終版)を公開
Posted 2014年7月31日

国土地理院、外国人向けの地図における英語表記ルールや地図記号に関する検討結果などをまとめた「外国人にわかりやすい地図表現検討会報告書」を公開

2016年1月6日、国土地理院は、「外国人にわかりやすい地図表現検討会報告書」を公開しました。

国土地理院が2014年度に設置した、日本地図学会会長でもある法政大学デザイン工学部の森田教授を座長とする「外国人にわかりやすい地図表現検討会」の成果をまとめた資料となっています。

これまで外国人向けの地図における多言語による地名表記や地図記号に関する標準的なガイドライン類は存在しなかったとのことで、今回公開された資料は、地名及び施設名の英語表記ルール、外国人にわかりやすい地図記号、今後の課題の3つから構成されています。

●英語表記ルール
ローマ字表記から英語表記に変換するに当たり、

・置換方式(例)筑波山:Mt. Tsukuba 利根川:Tone River

・追加方式(例)月山:Mt. Gassan (置換方式は適用不能) 荒川:Arakawa River

の2つの方式のうち、置換方式を基本とすることや、置換方式とすることが難しい場合を明示し、地名を

・単体自然地名(山、川など)
・広域自然地名(山脈、山地など)
・居住地名(都道府県、市区町村、大字・字など)
・施設名(道路、橋、駅、神社仏閣、公園など)

とわけ、どの場合に追加方式を採用するか、などを示しています。

情報処理推進機構(IPA)、「共通語彙基盤 コア語彙2」をVer 2.3にアップデートし、公開

情報処理推進機構(IPA)が、共通語彙基盤の基礎をなすコア語彙および関連するドキュメントをまとめた2015年12月18日付の「共通語彙基盤 コア語彙2 (Ver 2.3)」を公開しました。

2月3日に公開されたコア語彙2.2へ寄せられた意見を基に、表現の容易性や汎用性の向上に関する変更が行われたとのことです。

共通語彙基盤 コア語彙2 (Ver 2.3)を公開しました。(IPA)
http://goikiban.ipa.go.jp/node1087

参考:
情報処理推進機構(IPA)、共通語彙基盤 コア語彙2 (Ver 2.2)を正式版として公開
Posted 2015年2月5日
http://current.ndl.go.jp/node/27936

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