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2018年1月26日、早稲田大学において、同大学国際日本学拠点が主催する「国際検閲ワークショップ」が開催されます。
事前の申し込みは不要です。
当日の内容は以下の通りです。
第一部 基調講演(13:30〜15:00) ・ロバート キャンベル氏(国文学研究資料館長)「Popcorn on the Ginzaー占領期における日本の都市表象と文学ー」 ・宗像和重氏(早稲田大学教授)「近代文学の「検閲」をめぐって」
第二部《若手研究者によるラウンド・テーブル》検閲と文学研究の現在(15:30〜17:30) ・牧義之氏(長野県短期大学・助教)「戦前・戦中期の出版警察と図書館との関係についてー事務文書から読み解くー」 ・尾崎名津子氏(弘前大学・講師)「岩波文庫への検閲について」 ・村山龍氏(慶應義塾大学・非常勤講師)「「児童読物改善ニ関スル指示要綱」の改稿過程を探る」 ・金ヨンロン氏(早稲田大学・研究院客員助教)「占領期における検閲主体の読書行為をめぐってー東京裁判と検閲を中心にー」 ・逆井聡人氏(東京外国語大学・特任講師)「在日朝鮮人文学と自己検閲:金達寿作品を中心に」
イランで検閲制度を運用する文化イスラム指導省が、新たに検閲対象となる用語のリストに「ワイン」等の言葉を追加したことが英テレグラフ紙等で報じられています。
同紙記事によれば、新たな禁止用語の追加は西欧からの「文化侵略」からイラン国民を守ることを企図して行われたとのことです。
取材に応じた文化イスラム指導省の出版部門長Mohammad Selgi氏は、新たな図書の出版が申請されると、イスラム革命の理念やコーランの教えに反することのほか、西欧の「文化侵略」に対抗するためにも、編集すべき箇所はないか等を職員が一ページずつチェックするとしています。
新たな禁止用語には「ワイン」のほか、一部のイラン国外の動物やペットの名前、一部の海外の元首の名前も追加されたとのことです。
Iran bans use of the word 'wine' and names of 'foreign animals' in books(The Telegraph、2016/1/19付け)http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/middleeast/iran/12109159/Iran-bans-use-of-the-word-wine-and-names-of-foreign-animals-in-books.html
千代田図書館が、戦前の出版検閲を語る資料展「検閲の基準―発禁になった本、ならなかった本―」を、2012年12月24日から2013年3月17日まで開催しています。この展示は、同館の所蔵する「内務省委託本」をはじめとする、戦前の検閲の実態を伺うことのできる本や資料を展示するもので、会期中には関連ミニ展示「奥付けと検閲と著作権」と3回の関連講演会が開催されます。
戦前の出版検閲を語る資料展「検閲の基準 ―発禁になった本、ならなかった本―」のお知らせ (千代田区立図書館)http://www.library.chiyoda.tokyo.jp/guidance/display_naimushoitaku2012.html
千代田区立図書館が「内務省委託本調査レポート」を刊行しており、2012年8月8日に、第三号をウェブサイトで公開しました。
内務省委託本とは、戦前、内務省が出版物の検閲の際に使用したもので、1937年以降、千代田区立図書館の前身である駿河台図書館等市立図書館4館に委託された資料を指します。千代田区立図書館には、現在約2,300冊が確認されており、同館は、検閲の実情を知ることができる出版史上の貴重な資料であるとしています。
内務省委託本調査レポート (千代田区立図書館)http://www.library.chiyoda.tokyo.jp/search/naimushogepou.html
2011年12月1日から12月24日まで毎日、世界の図書館関係者等が自分のお気に入りの禁書について紹介する“Banned Books Video Calendar”がYouTubeとVimeoで公開されています。これは、もともと2010年にフィンランドのエスポーにあるEntresse Libraryが禁書に関するビデオカレンダーを作成したのが始まりで、今回、国際図書館連盟(IFLA)の「情報へのフリーアクセスと表現の自由に関する委員会」(FAIFE)が同館と協力して世界規模で行なっているもののようです。プロジェクトの目的は、禁書や検閲に関する議論の喚起にあるとのことで、動画にはIFLA会長のIngrid Parent氏やフィンランド国立図書館長でFAIFE委員長のKai Ekholm氏、EuropeanaのJill Cousins氏等が登場しているようです。
Banned Books Advent Calendar (Vimeo)http://vimeo.com/channels/bannedbooks
Banned Books Advent Calendar (YouTube)http://www.youtube.com/bannedbookscalendar
2011年5月15日以降にスペインで行われている政府への抗議活動“15-M”を呼び掛けている特定のウェブサイトに、マドリード市内の公共図書館の利用者用端末からアクセスがブロックされていたことが明らかになり、当局による「検閲」として非難されていた問題で、8月11日に市当局はアクセスできるようにしたようです。市当局は、アクセスがブロックされていたことについては、セキュリティ上の理由で設定されていたフィルタリングによるものと説明しており、今回そのフィルタリングの例外措置を講ずることでアクセス可能になったようです。
Las bibliotecas municipales madrileñas bloquean el acceso a las páginas web del 15-M (20minutos 2011/8/10付けの記事)http://www.20minutos.es/noticia/1131015/0/veto/bibliotecas/15m/
Denuncian que el Ayuntamiento de Madrid censura las web del 15-M (terra noticias 2011/8/10付けの記事)
米国議会図書館(LC)が、機密情報を公開しているWikileaksへの同館からのアクセスを2010年12月3日からブロックしているとのことです。LCのブログにはその理由について、法律により連邦機関は機密情報を保護する必要があり、不認可の暴露行為によって機密状態が変化させられてはならないため、と記載されています。また、Library Journalで紹介されている、LCの対応に対する図書館関係者の反応には、知る権利を侵害している、検閲になっている、といった否定的なものが多いようです。
Why the Library of Congress Is Blocking Wikileaks(Library of Congress Blog 2010/12/3付けの記事)http://blogs.loc.gov/loc/2010/12/why-the-library-of-congress-is-blocking-wikileaks/
Library of Congress Blocks WikiLeaks Site Access(Library Journal 2010/12/8付けの記事)
米国連邦裁判所は、「子どもをオンライン情報から守る法律(COPA)」を擁護する司法省の訴えを最終的に退ける判決を下したということです。
米最高裁、ウェブポルノを規制する児童オンライン保護法を最終的に却下 - CNET Japan 2009/1/22付けの記事http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20386876,00.htm
COPA, RIP - DigitalKoans 2009/1/21付けの記事http://digital-scholarship.org/digitalkoans/2009/01/21/copa-rip/
国際図書館連盟(IFLA)運営理事会は2008年12月3日の運営理事会で,記録文書に含まれる個人情報へのアクセスに関する声明“Statement on Access to Personally Identifiable Information in Historical Records”を発表した。…
総務省が2007年12月10日、青少年が使用する携帯電話・PHSにおけるフィルタリングサービスの導入を促進する取り組みを行うよう、各事業者に対し要請した件に対し、一定の意義を認めながらも、自由なコンテンツの流通や保護が阻まれることも危惧されるとして、慶應義塾大学デジタルメディア…
「災害」に関する当サイトの記事
調査研究リポート「東日本大震災と図書館」
国立国会図書館 東日本大震災復興支援ページ
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