イタリア

ジェンダーと生産性、オープンアクセスに関するイタリア学術会議の計量書誌学的分析(文献紹介)

2021年1月5日付で、査読誌“Scientometrics”において、イタリア学術会議(CNR)に所属するRoberta Ruggieri氏らによる共著論文“An intersectional approach to analyse gender productivity and open access: a bibliometric analysis of the Italian National Research Council”が公開されました。

ジェンダーとオープンアクセス(OA)、学術的生産性に関する計量書誌学的分析結果をまとめたものです。分析対象は、Web of Scienceに含まれる、2016年から2018年にかけて発表された、CNR所属者が著者に含まれる論文の内の2万2,428件であり、CNRに所属する著者は1万1,536人、そのうち6,396人が男性、5,140人が女性です。

オープンアクセス(OA)出版社・Frontiers、イタリアの生物医学研究図書館のコンソーシアムBiblioSanとOA出版等に関する3年間の契約を締結

2020年12月16日、オープンアクセス(OA)出版社のFrontiersは、イタリアの生物医学研究図書館のコンソーシアムBiblioSanとOA出版等に関する契約を締結したことを発表しました。

Frontiers社は同契約について、イタリアの生物医学研究機関を対象に、初めて全国的なOAフレームワークを構築した契約であると説明しています。同契約はイタリア国内の51の医療系研究機関、10の動物実験機関、及びイタリア国立衛生研究所、イタリア医薬品庁などの国立機関5機関が対象になっています。論文処理費用(APC)の割引、一元的で柔軟な支払管理、図書館員向けのサポート等を内容とする契約で、Plan SをはじめとするOAに関する国際的な標準にも沿ったものである、としています。

契約期間は2021年1月から2023年12月までの3年間です。契約の一環として、BiblioSan参加機関に所属する研究者は、共同査読プラットフォーム・論文や著者のインパクト指標などFrontiers社が提供するオープンサイエンス関連ツールを全て利用することができます。また、同契約の枠内で受理された全ての論文は、著者または所属機関が著作権を保持することが容認され、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスCC BYの利用条件で公開されます。

イタリアの視覚障害者の読書支援団体Fondazione LIA、電子書籍のアクセシビリティ向上に関する情報を提供するホワイトペーパーのドイツ語訳作成を発表

2020年11月27日、イタリア・ミラノに本拠を置く視覚障害者の読書支援団体Fondazione Libri Italiani Accessibili(LIA)は、電子書籍のアクセシビリティ向上に関する情報を提供するホワイトペーパーとして英語で作成した“E-Books for all: towards an accessible publishing ecosystem”について、ドイツ語訳化することを発表しました。

ホワイトペーパーのドイツ語訳化は、Fondazione LIAと、ドイツ図書流通連盟(Börsenverein des Deutschen Buchhandels)・ドイツ読書バリアフリーセンター(dzb lesen)の間で締結された合意に基づいて進められます。ドイツ語版のホワイトペーパーは2021年秋までに提供される予定です。

E2323 - 諸外国における読書習慣調査と読書推進活動

読書量は過去20年間で減少しており,特に若年層での減少は顕著である。国際出版連合(IPA)が2020年10月に公開した報告書“Reading Matters: Surveys and Campaigns – how to keep and recover readers”(以下「本報告書」)では,26か国における読書習慣調査のレビューを行った上で,そのような傾向が広く見られることを指摘する。

Springer Nature社、イタリアの科学研究・科学政策の最新動向を英語・イタリア語で紹介するオープンアクセス誌“Nature Italy”を創刊

2020年10月19日、Springer Nature社は、高品質のジャーナル・オンラインデータベース・研究者向けサービス等を提供する同社の一部門“Nature Research”が、新たに“Nature Italy”誌を創刊したことを発表しました。

“Nature Italy”誌は、研究動向や科学ニュース、特集記事等を通して、イタリアにおける最新の科学研究の状況や政策動向を紹介する雑誌として創刊されました。全ての記事は英語とイタリア語で提供され、イタリア国内外の研究者及び科学研究に関心のある全ての人を対象としています。

“Nature Italy”誌の掲載記事はSpringer Nature社のプラットフォーム上で、オープンアクセスにより利用することができます。なお、同誌は実証研究に関する記事の掲載は想定されておらず、掲載記事への査読も行われません。

イタリア・フィレンツェ国立中央図書館(BNCF)、オープンソースの図書館サービスプラットフォームFOLIOを導入

2020年10月8日、EBSCO社は、同社がホスティングサービスを提供するオープンソースの図書館サービスプラットフォーム(LSP)FOLIOについて、イタリア・フィレンツェ国立中央図書館(BNCF)が導入したことを発表しました。

BNCFでは、利用者・貸出情報の管理、目録作成の前工程(pre-cataloging activities)でFOLIOを使用しており、公共の国立図書館(national public library)としては初のFOLIO導入であるとしています。

東京大学総合図書館、公開済の「ピラネージ画像データベース」に検索機能・画像に関するデータ等を追加した「拡張版」を公開

2020年7月22日、東京大学総合図書館は、2019年9月にリニューアル公開済の同館所蔵貴重図書コレクション『ピラネージ版画集』をデジタル化した「ピラネージ画像データベース」について、検索機能・画像に関するデータ等を追加した拡張版を公開したことを発表しました。

「ピラネージ画像データベース」のオリジナル版は、1999年度から2003年度に実施された特別推進研究(COE)「象形文化の継承と創成に関する研究」により構築・公開されました。2019年9月に、東京大学総合図書館がこれを引き継いで、システム運用上の問題から公開が停止していた同データベースについて、画像とメタデータのみ提供する「シンプル版」として公開しました。その後、COEの当時の従事者から協力を得たことにより、オリジナル版の公開当初に提供されていた機能を全て搭載した「拡張版」公開が可能になった、としています。

イタリア図書館協会(AIB)、新型コロナウイルス感染拡大下における資料の取扱や図書館空間の管理に関する文献レビュー・推奨事項を公表

2020年4月21日、イタリア図書館協会(AIB)が、新型コロナウイルス感染拡大下における資料の取扱・ワークスペースの管理に関する文献レビュー及び推奨事項“Covid-19 and health protection in libraries A review of the literature and some recommendations on the handling of materials and the management of workspace [1]”を公表しています。

文献レビューでは、新型コロナウイルスの物体の表面での生存時間やエアロゾル感染の可能性についての論文、及び、同国の高等保健研究所(ISS)による物体の表面の消毒や室内の空調に関する勧告を紹介したうえで、感染が収束しロックダウンが解除されるまでの実践的なガイドラインとして、以下のような措置をとることを推奨しています。

・職員の出勤人数の制限を維持し、すべての利用するワークステーションは少なくとも1メートルの間隔を確保すること。ただし、特定の条件下で飛沫が移動する距離を考慮すると、7メートルから8メートルの距離、もしくは常にマスクを装着すること。

・館内にとどまる間はそのような距離は尊重され、その方針の順守を監視すること。

新型コロナウイルス感染症の拡大と国立図書館の対応

新型コロナウイルス感染症の拡大が続く中、各国の国立図書館でも来館サービスの休止が相次いでいます。米国、英国、フランス、イタリア、ドイツ、中国、韓国の国立図書館について、各館ウェブサイトの情報から2020年4月15日時点での対応状況をまとめました。

米・ニューズウィーク誌による「世界で最も革新的な図書館」9選:成蹊大学図書館が第8位に選出(記事紹介)

米・ニューズウィーク誌の2020年3月6日号に、世界各国の革新的な図書館を紹介した特集記事“The Most Innovative Libraries Around the World”が掲載されています。

第1位には米国ミズーリ州のカンザスシティ公共図書館(Kansas City Library)が選出され、巨大な本棚を模した図書館南側の駐車場に面する外壁の様子などが写真付きで紹介されています。また、東京都武蔵野市の成蹊大学図書館が第8位に選出され、プリツカー賞受賞者の坂茂氏の設計による同館アトリウムの中空に浮かぶ会話可能な学習室「プラネット」の様子が写真とともに紹介されています。

その他同記事では、ケニア政府のラクダを輸送手段に用いた移動図書館サービス「キャメル・ライブラリー・サービス」や、館内の図書運搬にロボットクレーンを利用するオーストラリアのシドニー市郊外にあるマコーリー大学図書館(Macquarie University Library)など、以下の9館が「世界で最も革新的な図書館」として写真付きで紹介されています。

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