カレントアウェアネス・ポータル
Published on カレントアウェアネス・ポータル (https://current.ndl.go.jp)

ホーム > カレントアウェアネス-E > 2006年 (通号No.74-No.97:E427-E587) > No.91 (E541-E547) 2006.09.20

No.91 (E541-E547) 2006.09.20

  • 参照(15672)

E541 - 欧州デジタル図書館計画の促進に向けた勧告

カレントアウェアネス-E

No.91 2006.09.20

 

 E541

欧州デジタル図書館計画の促進に向けた勧告

 

 EUが進めている欧州デジタル図書館計画(E390 [1],E461 [2]参照)では,2008年までに200万点,さらに2010年までには600万点以上の本,フィルム,写真,手稿などを閲覧できるようにという目標が立てられているが,現時点では対象資料のデジタル化は十分に進んではいないようであり,EUは目標達成のためにデジタル化のスピードを上げる必要があると認識している。こうした現状を受けて,8月24日,欧州委員会からプロジェクトの参加国向けに,デジタル化の取り組みをよりいっそう推進することを求める勧告が出された。  

 今回の勧告は,電子図書館プロジェクトの重要性を説く前文に始まり,大きく分けて資料のデジタル化(大規模なデジタル化設備の準備,デジタル化の状況と今後の見通しを発表,民間部門との協力関係の構築),オンライン上のアクセシビリティ(多言語対応,orphan works(注)の扱いなど著作権処理),デジタル資料の保存(長期保存に向けた戦略の立案)といった点から12の項目について言及されている。  

 ところで,この計画に関しては,2005年のi2010イニシアチブの発表以来頻繁に情報が出されたというわけではなかったが,最近EUのウェブサイトにあるデジタル図書館計画の紹介ページが拡充され,まとまった情報が入手しやすくなりつつある。ここでも勧告の概要が紹介されているほか,計画の必要性,3月に公表されたパブリックコメントの内容,今後の見通しなどにも言及されている。  

(注)著作権は存続しているものの,著作権者やその連絡先といった情報が不明であり,使用許可などを求めたくとも誰にどのような方法で依頼すればよいかが分からない状態にある作品。

Ref:
http://europa.eu.int/information_society/activities/digital_libraries/doc/recommendation/recommendation/en.pdf [3]
http://europa.eu.int/information_society/activities/digital_libraries/index_en.htm [4]
http://www.public-cio.com/newsStory.php?id=2006.08.25-100716 [5]
http://www.earlham.edu/~peters/fos/2006_08_20_fosblogarchive.html#115650918021900381 [6]
E390 [1]
E461 [2]

  • 参照(13088)
カレントアウェアネス-E [7]
電子図書館 [8]
欧州 [9]

E542 - 戦略計画はブログで立案?:ヒューストン大学図書館の試み

  • 参照(11382)

カレントアウェアネス-E

No.91 2006.09.20

 

 E542

戦略計画はブログで立案?:ヒューストン大学図書館の試み

 

 米国ヒューストン大学図書館は,2006年から2010年までの戦略計画“UH Libraries Strategic Directions, 2006-2010”を策定し,2006年7月に公表した。この戦略計画では,ウェブ経由のバーチャル・サービス拡大,図書館の学習・教育センター化,機関リポジトリなど学術コミュニケーションへの貢献度の強化,図書館そのものの再ブランド化の4つの柱を打ち出しており,ネットワーク技術の進化と学術情報流通の変化に図書館を対応させてゆく姿勢を示すものといえよう。  

 ここで注目すべきは,今回の計画策定にあたり図書館職員を積極的に参加させ,なおかつブログやチャット,RSSといったネット上の新技術を身につけ,業務で活用できる能力を養成する機会として利用した,ヒューストン大学図書館戦略計画策定委員会(SDSC)の巧みな戦略である。米国図書館協会(ALA)が提供するブログのひとつである“TechSource”の記事によると,まずSDSCは,職員を担当ごとに7部門に分類し,業務手順の体系化と戦略の議論を目的とするワーキンググループを結成した。議論を進めるにあたっては,スケジュール管理や掲示板,文章共有ツールといった機能を持つプロジェクト管理ツールBasecampを導入し,ワーキンググループの運営に活用した。特に,メンバーのコメント欄とコメント共有機能が,このような計画策定の作業には必要不可欠であったとされている。

 次にSDSCは,自身からの情報発信をEメールやペーパーではなく,イントラネット上に構築したブログからの発信に限定した。SDSCの発信する情報を手に入れるために,図書館職員はそれまで全く関心を示さなかったブログに関心を持ち始めた。もちろん当初の動機付けはSDSCの情報を入手するためであり,SDSCもブログに関する説明会を実施していたが,職員もブログに触れるうちに,ブログという媒体そのものや,その機能に関心を示し始めたという。やがて図書館職員の手によるブログが次々と開設され,7ヵ月後には外部向けのブログが16サイト,イントラネット限定ブログが9サイト開設されるに至り,これらのブログでは,各ワーキンググループに関する情報が掲載された。現在も各主題ごとに,担当図書館員がその主題に関するニュース,有用な情報源,図書館サービスのお知らせなどを提供するSubject Blogを公開していて,2006年9月現在,12のブログが運営されている。  

 SDSCはこのように情報公開を進めるとともに,プロジェクト管理ツールやブログ経由で,図書館職員からのフィードバックの収集を試みた。だがブログの興隆とは対照的に,フィードバックは主に,インフォーマルな形式の会話や,ワーキンググループの席上,もしくは公開された討論会で行なわれ,ネット経由ではあまりなされなかったという。ネット経由のフィードバックが低調であったことについて,新たな技術を習得して議論を進めるためには,6か月という期間は短すぎたことや,長期間にわたりフィードバックの機会を割いていたために,ワーキンググループがネット経由のフィードバックの必要性を感じなかったことが要因ではないかと,記事は伝えている。

Ref:
http://www.techsource.ala.org/index.html [10]
http://www.techsource.ala.org/blog/2006/08/a-compelling-committee-or-the- [11]story-of-uhlsdsc.html [11]
http://info.lib.uh.edu/strategic_directions.pdf [12]
http://info.lib.uh.edu/research/sub_blogs.html [13]

カレントアウェアネス-E [7]
図書館経営 [14]
研修 [15]
米国 [16]
研究図書館 [17]

E543 - Google Book Searchの機能拡張とミシガン大の新プロジェクト−図書の所蔵情報や本文データを用いた新たなサービスの幕開け

カレントアウェアネス-E

No.91 2006.09.20

 

 E543

Google Book Searchの機能拡張とミシガン大の新プロジェクト−図書の所蔵情報や本文データを用いた新たなサービスの幕開け

 

 2006年8月から9月にかけて,“Google Book Search”(E285 [18]参照)に新たな2つの機能が追加されたほか,“Google Book Search”プロジェクトで協同関係を組むミシガン大学図書館でも,プロジェクトの結果得られた本文データを利用して,新たな蔵書提供サービスが開始された。  

 まず“Google Book Search”では,検索結果から所蔵する図書館を参照できる機能が8月24日に追加され,続いて同30日には,著作権が消滅しパブリックドメインとなった図書の全文を,pdfフォーマットで公開するサービスが追加された。前者では検索結果表示画面の“Find libraries”をクリックすると,OCLCのWorldcatの画面が表示され,所蔵図書館の検索が可能となる。Google 公式ブログによると,世界15か国以上の総合目録を網羅し,30か国以上の図書館の蔵書検索ができるという。ただし現時点では日本語には未対応である。また後者では,検索結果から“Full View”画面の“Download”ボタンをクリックすると,pdfデータ化された本文画像がダウンロードできる。ダウンロード可能な図書は,著作権存続期間が終了した,いわゆるパブリックドメインと呼ばれるものに限られ,pdfファイルの冒頭には使用ガイドラインが添付されているほか,各ページにGoogleが作成したことを示す透かしが挿入されている。なお現時点では,対象となる図書すべてのpdfファイルが登録されているわけではないようだ。 

 一方,ミシガン大学のプロジェクトは“MBooks”と呼ばれ,既存の図書館蔵書検索システムを拡張し,同大学が“Google Book Search”プロジェクトに協力して得た図書のデータを用いて,検索と提供システムの充実を図ろうとするものである。具体的にはOCRで認識した本文情報を蔵書検索の対象とするほか,著作権存続期間が満了した図書の本文テキストデータを提供する。提供するテキストデータでは,検索語がハイライト表示される。Webで提供される本文画像データは1ページごととなり,全文一括での入手は“Google Book Search”を利用するように呼びかけている。また“Google Book Search”では提供されていない連邦政府の刊行物についても,著作権による保護対象ではない(uncopyrightable works)ことを理由に,提供するという。対して著作権存続中の図書は本文を表示せず,かわりにページごとの検索キーワードの頻出度を表示する。これはILLサービスに対する利便性を考慮したとのことである。対象となる言語はアルファベット,キリル文字,ギリシャ文字で表記された図書で,ほかの言語の提供時期は未定とのことである。

Ref:
http://googleblog.blogspot.com/2006/08/finding-wealth-in-your-library-and.html [19]
http://googleblog.blogspot.com/2006/08/download-classics.html [20]
http://www.lib.umich.edu/aael/news.php?newsID=150 [21]
http://mdp.lib.umich.edu/m/mdp/mdp-faq.htm [22]
http://www.lib.umich.edu/mdp/index.html [23]
http://www.infotoday.com/newsbreaks/nb060905-2.shtml [24]
http://chronicle.com/free/2006/08/2006083101t.htm [25]
E285 [18]

  • 参照(14408)
カレントアウェアネス-E [7]
情報検索 [26]
情報インフラ [27]
文献提供サービス [28]
電子情報資源 [29]
研究図書館 [17]

E544 - 【連載】アジア・オセアニアの図書館事情:(6)マレーシア

カレントアウェアネス-E

No.91 2006.09.20

 

 E544

【連載】アジア・オセアニアの図書館事情:(6)マレーシア

 

 マレーシアには,2004年の時点で公共図書館947館,大学図書館415館,専門図書館計461館が設置されている。公共図書館の設置形態は様々で,州,町,農村といった自治組織単位の図書館のほか移動図書館もある。特徴的な移動図書館としては,2005年に12台配置された情報コミュニケーション技術(ICT)機能付きの“e-pustaka”がある。  

 2005年5月から文化・芸術・文化遺産省の管轄となったマレーシア国立図書館(National Library of Malaysia:NLM)は,全国読書キャンペーン(注)の事務局も務めている。また,2005年には品質マネジメントシステムの国際標準であるISO9001:2000も取得している。1998年からは,マレー語の手稿,貴重書,政府刊行物,新聞といった重要な図書館コレクションをデジタル化する計画を進めている。  

 また,マレーシアは国民へのICTにも積極的に取り組んでいるのが特徴で,例えば,国内の通信ネットワークサービスの充実化を図るユニバーサルサービス提供(USP)プログラムに基づいて,333の農村図書館(rural library)に通信インフラの整備を施すなど,国内のデジタルデバイドの解消に努めている。このほかNLMも,各地域の知識資源に容易にアクセスできるための手段として,電子図書館PERDANAを構築,“Mylib”の名称で運営している。 

(注)National Reading Campaign:NLMを含む全国の図書館が毎年開催している読書促進キャンペーンで,1か月にわたる全国読書月間の行事が中心。2005年は農村地域における読書に対する認識の向上がメインテーマに据えられた。

Ref:
http://www.nla.gov.au/lap/documents/malaysia06.pdf [30]
http://www.pnm.my/ [31]
http://i-baca.pnm.my/kempen/kempen_en.asp [32]
http://www.cmc.gov.my/Admin/WhatIsNew/59238834USPConsultPaper- [33]10Aug2006.pdf#search=%22%22Universal%20Service%20Provision%22%20malaysia%22 [33]
http://www.mylib.com.my/ [34]

  • 参照(10493)
カレントアウェアネス-E [7]
アジア [35]
国立図書館 [36]

E545 - アジアにおける資料保存―国際図書館連盟(IFLA)大会プレコンファレンス<報告>

カレントアウェアネス-E

No.91 2006.09.20

 

 E545

アジアにおける資料保存―国際図書館連盟(IFLA)大会プレコンファレンス<報告>

 

 韓国ソウルでIFLAの年次大会が開催されるのに先立ち,8月16日から17日にかけて,「アジアにおける資料保存」をテーマとしたIFLAソウル大会のプレコンファレンスが国立国会図書館において開催された(主催:IFLA 資料保存分科会,IFLA アジア・オセアニア分科会,IFLA/PAC コア活動,国立国会図書館)。2日間で7本の講演が行われ,11か国から延べ397名が参加した。うち,3割弱が中国をはじめとする海外から,7割強が国内からの参加であった。  

 1日目は,アジアにおける資料保存の諸問題をテーマとして,主に教育及び保存協力活動の観点からの報告が行われた。地域における意識の向上と人材育成が問題解決の鍵とされ,そのための具体的な提言がなされた。長年アジアを舞台に活躍してきた専門家による,実際の活動や経験に基づく提言には,アジアの中では恵まれた状況にある日本国内の活動においても参考になる事項が多数含まれていた。  

 2日目は,転換点を迎えているマイクロ化と電子化がテーマであった。報告を通じて,電子化や電子情報の保存がますます重要な課題となってきているとの印象を受けた。従来,資料保存における媒体変換では,電子化は利用のためで,最終的にはマイクロで保存するというのが一般的な手法であった。しかし,技術発展やインターネットを中心とする社会状況の変化を踏まえた結果,必ずしもマイクロフィルムを最終的な保存形態としない取り組みが生まれてきているとの紹介があり,参加者の関心を集めていた。  

 なお講演ペーパーの全文(英語)は,IFLA/PACアジア地域センターHPより入手できる。

(資料保存課:村本聡子)

Ref:
http://www.ndl.go.jp/en/iflapac/preconference/program.html [37]

  • 参照(11748)
カレントアウェアネス-E [7]
資料保存 [38]
IFLA(国際図書館連盟) [39]

E546 - 第72回国際図書館連盟(IFLA)大会<報告>

  • 参照(10679)

カレントアウェアネス-E

No.91 2006.09.20

 

 E546

第72回国際図書館連盟(IFLA)大会<報告>

 

 2006年8月20日から24日まで,韓国ソウルで世界図書館情報会議2006/第72回IFLA大会が,「図書館―知識情報社会のダイナミックエンジン」をテーマに開催された。20日の開会式にはクォン・ヤンスク韓国大統領夫人(大会名誉会長)も出席,祝辞を述べるとともに,キム・デジュン前大統領が基調講演を行った。各種分科会等のセッションが活発に行われ,国立国会図書館からも代表団18名を派遣,発表等を行った。また日本図書館協会,国立情報学研究所,科学技術振興機構と並んで展示ブースを出展,資料保存と電子図書館をテーマに当館の活動について広報を行った。  

 前回まで大会中に2回開かれていたIFLA最高機関である評議会は,今大会から最終日の1回のみとなった。物価上昇にともなう会員費の引き上げ率についての提案は,事前の郵送投票の結果可決され,本部のあるオランダの小売物価上昇率を上回らない限度で運営理事会が増額できることが認められた。評議会議題にあがっていたキューバ図書館員にかかる決議は提案者が取り下げたため当日の議題とはならなかった。なお,今大会から中国語がIFLA公用語がとなり,さらに2007年にはアラビア語も加わる予定である。また,評議会に先立って行われた閉会式において,2009年の第75回大会はミラノ(イタリア)で開催されることが発表された。2007年はダーバン(南アフリカ),2008年はケベック(カナダ)である。 

 また大会期間中に,「第33回国立図書館長会議(CDNL)」が韓国国立中央図書館(ソウル)で開催され,黒澤隆雄館長の代理として生原至剛副館長が出席した。今大会の詳細は『国立国会図書館月報』11月号,12月号で報告される予定である。

(支部図書館・協力課:ローラーミカ)

Ref:
http://www.ifla.org/IV/ifla72/index.htm [40]
http://www.ifla.org/IV/ifla72/council2006.htm [41]

カレントアウェアネス-E [7]
IFLA(国際図書館連盟) [39]

E547 - オープンアクセス入門<文献紹介>

カレントアウェアネス-E

No.91 2006.09.20

 

 E547

オープンアクセス入門<文献紹介>

 

Jacobs, Neil ed. Open Access: Key Strategic, Technical and Economic Aspects. Oxford, Chandos Publishing, 2006, 243p.  

 オープンアクセス(OA)への抗しがたい流れの中で,一度立ち止まって考えてみるのも良いかもしれない。本書はOAの入門書という位置づけになっており,5章から構成されている。「1.OA 歴史,定義,論拠」では学術コミュニケーションの概説, OAの定義やメリットについて基本的項目の説明がなされている。「2.OAと研究者」では研究者がOAに対してどのような意見や態度を取っているのか,調査結果などをもとに現状やその理由が解説されている。「3.OAと他の関係者」では,出版社,学協会,研究助成機関,大学のOAに対する見解が述べられている。「4.世界の状況」では,OA先進国であるアメリカ,イギリス,インド,オーストラリア,オランダの事例が報告されており,特にインドの状況などは興味深い内容である。「5.未来」では,リンチやハーナッドといった先駆者が,将来の学術情報流通の展望を述べている。  

 執筆陣は全てOAについて積極的に発言をしている錚々たる面々であり,基本的にOAを推進する立場から書かれている。多少私見が強く感じられるなど,全体としてのまとまりには欠けているものの,重要な項目は押さえられており,こうした多様性もOAの現状を表しているように思われる。

 なお,本書の大半はWWWから無料で読むことができるので,興味を持たれた方はまずはWWW版を参照してはいかがだろうか。

(慶應義塾大学大学院:三根慎二)

Ref:
http://www.eprints.org/community/blog/index.php?/archives/93-Open- [42]Access-Key-Strategic-Technical-and-Economic-Aspects.html [42]

  • 参照(13115)
カレントアウェアネス-E [7]
文献紹介 [43]
オープンアクセス [44]

Copyright © 2006- National Diet Library. All Rights Reserved.


Source URL: https://current.ndl.go.jp/node/313#comment-0

リンク
[1] http://current.ndl.go.jp/e390
[2] http://current.ndl.go.jp/e461
[3] http://europa.eu.int/information_society/activities/digital_libraries/doc/recommendation/recommendation/en.pdf
[4] http://europa.eu.int/information_society/activities/digital_libraries/index_en.htm
[5] http://www.public-cio.com/newsStory.php?id=2006.08.25-100716
[6] http://www.earlham.edu/~peters/fos/2006_08_20_fosblogarchive.html#115650918021900381
[7] https://current.ndl.go.jp/taxonomy/term/2
[8] https://current.ndl.go.jp/taxonomy/term/130
[9] https://current.ndl.go.jp/taxonomy/term/230
[10] http://www.techsource.ala.org/index.html
[11] http://www.techsource.ala.org/blog/2006/08/a-compelling-committee-or-the-story-of-uhlsdsc.html
[12] http://info.lib.uh.edu/strategic_directions.pdf
[13] http://info.lib.uh.edu/research/sub_blogs.html
[14] https://current.ndl.go.jp/taxonomy/term/73
[15] https://current.ndl.go.jp/taxonomy/term/110
[16] https://current.ndl.go.jp/taxonomy/term/31
[17] https://current.ndl.go.jp/taxonomy/term/40
[18] http://current.ndl.go.jp/e285
[19] http://googleblog.blogspot.com/2006/08/finding-wealth-in-your-library-and.html
[20] http://googleblog.blogspot.com/2006/08/download-classics.html
[21] http://www.lib.umich.edu/aael/news.php?newsID=150
[22] http://mdp.lib.umich.edu/m/mdp/mdp-faq.htm
[23] http://www.lib.umich.edu/mdp/index.html
[24] http://www.infotoday.com/newsbreaks/nb060905-2.shtml
[25] http://chronicle.com/free/2006/08/2006083101t.htm
[26] https://current.ndl.go.jp/taxonomy/term/91
[27] https://current.ndl.go.jp/taxonomy/term/84
[28] https://current.ndl.go.jp/taxonomy/term/95
[29] https://current.ndl.go.jp/taxonomy/term/132
[30] http://www.nla.gov.au/lap/documents/malaysia06.pdf
[31] http://www.pnm.my/
[32] http://i-baca.pnm.my/kempen/kempen_en.asp
[33] http://www.cmc.gov.my/Admin/WhatIsNew/59238834USPConsultPaper-10Aug2006.pdf#search=%22%22Universal%20Service%20Provision%22%20malaysia%22
[34] http://www.mylib.com.my/
[35] https://current.ndl.go.jp/taxonomy/term/8
[36] https://current.ndl.go.jp/taxonomy/term/34
[37] http://www.ndl.go.jp/en/iflapac/preconference/program.html
[38] https://current.ndl.go.jp/taxonomy/term/122
[39] https://current.ndl.go.jp/taxonomy/term/140
[40] http://www.ifla.org/IV/ifla72/index.htm
[41] http://www.ifla.org/IV/ifla72/council2006.htm
[42] http://www.eprints.org/community/blog/index.php?/archives/93-Open-Access-Key-Strategic-Technical-and-Economic-Aspects.html
[43] https://current.ndl.go.jp/taxonomy/term/156
[44] https://current.ndl.go.jp/taxonomy/term/42