2010年11月1日,米国ワシントン大学情報学部のプロジェクト“Project Information Literacy”が,大学生の情報リテラシーを調査したレポート“Truth Be Told : How College Students Evaluate and Use Information in the Digital Age”を公開した。執筆者は,同大学のヘッド(Alison J. Head)氏とアイゼンバーグ(Michael B. Eisenberg)氏である。レポートは,2010年春に全米25大学に在籍する学部学生8,353名に対して行ったアンケート結果と,その後のフォローアップインタビューでの回答に基づいて作成されている。主な調査結果は以下の通りである。
レポートの最後には,上述の結果を踏まえ,教員や図書館員等に対して次の4点からなる提言が記されている。それらは,(1) 調査を進める手順に関する説明を,学生への課題のガイドラインの中に含めるべきである,(2) データベース等の変化は激しいため,図書館員はこれまでのようにリソースを探す研修ではなく,探すプロセスに焦点を合わせた学生向けの研修を行うように考慮すべきである,(3) 学生は教員に調査課題のトピックを設定してもらいたがるが,教員はトピック設定の作業が必要な課題を与えて、学生に,自身が進めている調査に対して自分で責任を持つようにさせる,(4) 卒業後の実社会に備えるために,学生がどのように大学で訓練されるべきかを見極めるべきである,すなわち学生の情報リテラシーが実社会で通用するものかどうかという観点から,大学の情報システムを見直す必要がある,という4点であった。
Ref:
http://projectinfolit.org/pdfs/PIL_Fall2010_Survey_FullReport1.pdf [1]
http://www.libraryjournal.com/lj/communityacademiclibraries/887643-419/truth_or_dare__peer.html.csp [2]
http://chronicle.com/blogs/wiredcampus/students-lack-basic-research-skills-study-finds/28112 [3]
リンク
[1] http://projectinfolit.org/pdfs/PIL_Fall2010_Survey_FullReport1.pdf
[2] http://www.libraryjournal.com/lj/communityacademiclibraries/887643-419/truth_or_dare__peer.html.csp
[3] http://chronicle.com/blogs/wiredcampus/students-lack-basic-research-skills-study-finds/28112
[4] https://current.ndl.go.jp/taxonomy/term/2
[5] https://current.ndl.go.jp/taxonomy/term/87
[6] https://current.ndl.go.jp/taxonomy/term/31
[7] https://current.ndl.go.jp/taxonomy/term/37