中国数字図書館が現在,事実上閉鎖された状態にある。2002年6月北京市海淀区人民法院において,中国数字図書館の著作権侵害を認める判決が下された。中国数字図書館は,中国国家図書館が事実上運営している電子図書館で,超星数字図書館( CA1472 [1] 参照)と同じく,一定の料金を支払うと電子化された蔵書約20万冊をウェブ上で自由に読むことができるサービスを行っている。その蔵書の中に許可なく無断でウェブ上で公開したものがあったとして,著作権者が中国数字図書館を訴えたのである。判決では同図書館の著作権侵害を認め,損害賠償をするべきであるとした。現在,中国数字図書館のホームページは図書データへのリンクが切れ,更新もされていない。11月には別の電子図書館が同様に今度は出版社に訴えられ,賠償金を支払い和解をしている。
電子図書館の構築は中国の国家プロジェクトの優先項目として多額の費用をかけて進められ,その進展もここ2,3年で目を見張るものであったが,今後,著作権問題が立ちはだかることになりそうだ。
Ref:
http://www.d-library.com.cn/ [2]
http://www.people.com.cn/GB/shehui/44/20020704/768146.html [3]
http://www.bjd.com.cn/BJWB/20021115/GB/BJWB^11157^7^15W719.htm [4]
CA1472 [1]
リンク
[1] http://current.ndl.go.jp/ca1472
[2] http://www.d-library.com.cn/
[3] http://www.people.com.cn/GB/shehui/44/20020704/768146.html
[4] http://www.bjd.com.cn/BJWB/20021115/GB/BJWB%5E11157%5E7%5E15W719.htm
[5] https://current.ndl.go.jp/taxonomy/term/2
[6] https://current.ndl.go.jp/taxonomy/term/130
[7] https://current.ndl.go.jp/taxonomy/term/116
[8] https://current.ndl.go.jp/taxonomy/term/27