年長の大学図書館ライブラリアンに対する意識調査(英国)

英国情報システム合同委員会(JISC)が、英国の高等教育/継続教育機関の図書館で部長、ディレクター、マネージャーなど管理職に就いていたり「シニア」の肩書きを有していたりする年長のライブラリアンを対象とした意識調査を行い、その結果を発表しています。これは毎年行っているもので、将来の方向性・課題、コンテンツとライセンスの問題、デジタル化の問題、JISC Collectionへの満足度、コミュニケーションに関する問題(JISCの活動について、マーケティングについて、SNSやクラウドコンピューティングについて、等)などを尋ねています。

このうち、将来の方向性に関しては、今後1年間に所属館に変化が起こると考えられるか、今後数年に大学図書館が直面する課題は何か、大学図書館は非学術的(non-academic)サービスを伝統的学術的サービスを補完するものとして拡大すべきか、すべきだとすればどのようなサービスを拡大すべきか、を聞いています。ちなみに、今後数年に大学図書館が直面する課題を2つ選ぶという設問の回答として挙げられた上位3つは電子リソース・電子コンテンツ(26%)、財政(16%)、新しい技術への対応(13%)で、図書館が開拓すべき非学術的サービスを例示するという設問の回答上位3つは、ショップやカフェなど販売部門(25%)、利用・学習支援(13%)、他の学生支援サービスとの統合(13%)でした。

JISC Attitudinal Survey 2008: Head and Senior Learning and Librarian Staff
http://www.jisc.ac.uk/Home/publications/publications/attitudinalsurvey2008librariansreport.aspx