図書館が情報提供していないのに、図書館のPCで火炎瓶作成方法を検索したことが容疑事実とされた「謎」(米国) ※訂正あり

2008年8月30日、火炎瓶を用いて米国の共和党全国集会を妨害しようと計画した容疑で、米国の一人の男性が逮捕されました。この容疑者の容疑事実の中には、公共図書館のPCを用いて、より効果的な爆発物の作成方法を検索し、メモしたということが含まれていましたが、当該の公共図書館は、令状なしに情報を提供することはなく、連邦捜査局(FBI)からの情報提供依頼はなかったと語っています。そのため、この容疑事実がどこから来たのかということについて、地元のラジオ局を中心に議論を呼び起こしていました。

この「謎」について、American Libraries誌が続報を流しています。これによると、図書館は確かに情報を提供しておらず、またFBIも、令状を使わずに情報を入手したとのことです。FBIは、偽って容疑者と友好的に接していた信頼できる情報筋が容疑者と図書館に同行し、容疑者の行動を観察した結果を、容疑事実として書いたとのことです。

MPR: News Cut: How did authorities monitor library computer use by suspected bomb maker?
http://minnesota.publicradio.org/collections/special/columns/news_cut/archive/2008/09/how_did_authorities_monitor_li.shtml

American Libraries – FBI: Suspect Surfed for Bomb-Making Information at the Library
http://www.ala.org/ala/alonline/currentnews/newsarchive/2008/september2008/rncbombsuspect.cfm

※訂正
当初の記事に手榴弾とあったのは火炎瓶の誤りでした。訂正いたします。(9月18日)