2008年国際識字デーのテーマは「識字は最良の治療薬」

毎年9月8日は、ユネスコが定める「国際識字デー」です。世界全体としては識字率は上がってきており、2015年までに90%に達すると目されていますが、特に人口増加が著しい地域では識字率は上がっているものの非識字者の数も増えており、現在も世界で7億7,400万人(成人のおよそ5人に1人)が非識字で、7,500万人の子どもが教育システムの「外」にいるという状況です。「万人のための教育(Education For All)」プログラムの1つに、2015年までに成人の識字率を50%以上にすることが掲げられていますが、この達成が危ぶまれている国も多くあるとのことです。

このような中、2008年のテーマが「識字は最良の治療薬」と発表されました。ユネスコの松浦晃一郎事務局長は、「識字は、栄養を増進したり疾病の予防や治療の可能性を高めたりすることで健康への脅威に対する有力な治療薬となるが、あまりにも見過ごされている」というコメントを寄せています。

International Literacy Day 2008
http://portal.unesco.org/en/ev.php-URL_ID=43316&URL_DO=DO_TOPIC&URL_SECTION=201.html

万人のための教育(EFA:Education for All) – 文部科学省
http://www.mext.go.jp/unesco/004/003.htm