デジタル図書館を教える学際的カリキュラムのフレームワーク構築作業(米国)

大学等でデジタル図書館を教える際の学際的カリキュラムを構築すべく、全米科学財団(NSF)の助成を受けて、ヴァージニア工科大学とノースカロライナ大学チャペルヒル校とが協同で作業を行っています。このほど、学際的なカリキュラムのフレームワークが、専門家によるレビューと授業の場での検証に付されました。

このフレームワークによると、デジタル図書館の講義カリキュラムとして、(1) 概論、(2) デジタルオブジェクト、(3) 蔵書構築、(4) 情報・知識の組織化、(5) アーキテクチャ、(6) 利用者の行動・相互作用、(7) サービス、(8) 保存、(9) 管理と評価、(10) デジタル図書館教育と研究、の10のコアトピックのもと、合計42の講義内容(モジュール、と呼ばれています)が設定されています。今回は、このうち、デジタル化(コアトピック2のモジュールの1つ)、メタデータ(コアトピック3)、サーチエンジン(コアトピック9)など合計14モジュールについて、詳細な講義内容(スコープ、目的、所要時間、必要な予備知識、教えるべき内容、情報源、エクササイズ・学習活動、精華の評価方法、用語集等)が発表されています。専門家によるレビューはWikiで行われ、授業の場での検証結果については、可能であれば学生の成果物も送ってほしい、としています。

D-Lib Magazine
July/August 2008
Volume 14 Number 7/8
In Brief:
A Digital Libraries Curriculum: Expert Review and Field Testing
http://www.dlib.org/dlib/july08/07inbrief.html#WILDEMUTH

DL Curriculum Project Homepage
http://curric.dlib.vt.edu/