海外在住の日本研究者による画像利用の実態調査

北米日本研究資料調整協議会(NCC)は2007年から、日本の画像を海外の教育・研究の場で利用する際に必要となる、権利者の許諾を得るためのプロトコルについて、円滑化・整備することを目的としたタスクフォース「画像資料使用特別委員会」を立ち上げています。このほど、このタスクフォースが、北米・ヨーロッパ・オーストラリアなどの日本研究者が参加するメーリングリストを通じて実施した、海外在住の日本研究者による画像利用の実態調査の報告書を公表しました。この調査からは、

・画像の著作権、利用許諾にかかる問題は大変複雑である
・回答者に共通する傾向として、法的な問題の理解、海外と日本の間の文化・社会的差異の理解に欠けており、コミュニケーションの問題も抱えているという側面が見られた

ということがわかったとのことです。なお今後NCCでは、著作権ガイドラインと利用許諾に関する手続きを整備していく予定とのことです。

Report Presented at the NCC Open Meeting AAS Annual Conference in Atlanta – NCC
http://www.fas.harvard.edu/~ncc/minutes08march/IUPReport.html

北米日本研究資料調整協議会
画像資料使用特別委員会の目標
http://www.fas.harvard.edu/~ncc/imageuse/GoalsImageUseJapanese.pdf