IT戦略本部、「重点計画-2008(案)」のパブリック・コメントを募集

 内閣に設置されている「高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT戦略本部)」が、6月11日付けで「重点計画-2008(案)」へのパブリック・コメントの募集を開始しています。意見募集期限は7月10日(木曜日)となっています。

 「重点計画-2008(案)」中の、図書館に特に関連する項目として、下記の内容が取り上げられています。

・地域公共ネットワークの整備及び全国的な接続の推進、民間開放の推進
・図書館等公共施設のIT化(47ページ)
 ・「これからの図書館像」の普及による図書館の情報化の必要の啓発。
 ・図書館長や司書に対する研修を通じた、図書館の情報化の必要性等を普及・啓発。
 ・今後の図書館司書養成の在り方などの検討。
・字幕放送、文字情報の音声化等の推進、コンテンツ高度変換技術の実現(51ページ)
 ・点字図書館において、2010 年度までに毎年1000 タイトル以上の録音図書を制作。
 ・インターネットを活用した、全国の点字図書館の蔵書等の検索及び貸出予約等を行える仕組みの提供
 ・聴覚障害者情報提供施設の全国展開
・我が国からの情報発信力の強化(89ページ)
 ・国立国会図書館、国立公文書館、他府省庁、地方公共団体、図書館・博物館・美術館、大学等との連携により、日本中の知的財産を総デジタル化してつなぐ「デジタル文明開化プロジェクト」の実施。
 ・文化遺産等のデジタル化の推進及び発信
 ・ネットワーク上で著作物等を利用する場合の、簡易な意思表示システムの構築。
 ・学協会の電子ジャーナル出版を支援する、論文の投稿から審査、編集、公開までを統合的に行うシステム(J-STAGE)の整備・運用。
 ・2010年までに、主要な学協会誌の創刊号からの電子的な保存、公開。
 ・J-STAGEによる電子ジャーナルを出版する新たな学協会誌の増加。
 ・2010 年度までに500 誌の公開を目標として、学協会誌の電子アーカイブを整備。

「重点計画-2008(案)」に関するパブリック・コメントの募集について
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/juuten2008/pubcom.html