中国・四川省内の公共図書館の被災状況(2)

2008年5月12日の中国四川大地震による公共図書館の被害状況の続報です。

中国図書館学会のウェブサイトに、名前・被害状況が記されている図書館の一覧
(2008年5月19日20時)
※被災状況の説明は簡略化しています。

雅安市天全県図書館:建物に亀裂。職員5人は無事
什邡県図書館:電話はつながるが人は出ない。おそらく建物は倒れていない
绵竹市図書館:壁が倒れた。職員10人は無事
平武県図書館:損壊は重大なところまでは至っていないと伝え聞くが、状況は不明
北川県図書館:建物は壊滅。職員5人のうち、2人は生還。さらに1人が72時間ぶりに救出され生還。2人が不明
青川県図書館:館長の家族によると、無事
安県図書館:電話がつながらない(職員は7人)。建物には亀裂が多く発生し、危険建物に。
彭州市図書館:建物に亀裂が入り危険建物に。PC4台が被害を受け使用不能に。閉館中。職員1人がケガ
都江堰市図書館:職員20人。電話はつながるが人は出ない。甚大な被害があった地域ではあるが損失は大きくなかったという情報も。
汶川県図書館:職員3人。電話はつながるが人は出ない
茂県図書館:職員7人。電話はつながらない
绵阳市図書館:職員1人が逃げるときに落下したレンガの直撃を受けて骨折。壁に広く亀裂が生じ、危険建物に。PCが33台損壊、机・椅子や事務用品も大きな被害。粗く見積もって損失は300~400万元(4,500~6,000万円)
梓潼県図書館:建物には亀裂が多く発生し、危険建物に。
江油県図書館:建物には亀裂が多く発生し、危険建物に。
三台県図書館:建物には亀裂が多く発生し、危険建物に。
盐亭図書館:建物に一定の損壊あり。
成都図書館:エレベーター2基が損壊。壁に亀裂が多数発生。ガラスも破損。書架が傾き倒れる。自動ドアも損壊。しばらく閉館。
青羊区図書館:貸し出し室に亀裂が発生し、天井が一部落下。貸し出しサービスをしばらく停止。
锦江区図書館:亀裂が発生し閉館。
成华区図書館:天井、天井照明に被害。壁に亀裂も。
武侯区図書館:被害を受けたという情報はなし。
大邑県図書館:壁に亀裂が入り使用に耐えられない。危険建物となり、閉館中。
新都区図書館:階段間にずれが生じた。閲覧室に亀裂あり。
双流県図書館:建物に亀裂あり。
邛崃市図書館:古籍室の66の書架が損傷、ただし被害を受けた古籍書は少量。建物には亀裂が発生し、壁4メートルが倒壊。職員1人がケガ。
郫県図書館:被害を受けたという情報はなし。
金堂県図書館:まだ建物がない(※訳注:原文ママ)
青白江区図書館:被害を受けたという情報はなし。
龙泉驿区図書館:建物に亀裂あり。
崇州市図書館:建物に亀裂あり。
蒲江県図書館:被害を受けたという情報はなし。
温江区図書館:被害を受けたという情報はなし。
新津県図書館:建物に亀裂多数。閉館。
金牛区図書館:連絡付かず。
汉源県図書館:倒壊。
宝兴県図書館:倒壊。
广安市邓小平図書館:電気系統が一部損壊。銅像のガラスが割れる。空調は亀裂が入り漏水し使用不能に。エレベーター2基は変形し使用不能に。消防設備、監視制御設備、給水設備も損傷。
广安区図書館:PC12台が使用不能に。
华蓥市図書館:PC6台が使用不能に。
武胜県図書館:2階・3階の窓ガラスがすべて割れる。
※これら4館を含む市内6館では職員にケガはなかったが、いずれにおいても壁・屋根等に亀裂が発生。
四川省図書館:書架が倒れ、天井板が脱落。事務用品が次々落下、窓ガラスが粉砕。石が飛び、レンガが落ちて、1台のバスが破損。しばらく閉館。
广元市図書館:大きく亀裂が入り、危険建物に。
广元市朝天区図書館:大きく亀裂が入り、危険建物に。
内江市図書館:建物に亀裂が発生。
眉山市図書館:建物に亀裂が発生。
遂宁市図書館:建物に亀裂が発生。
南充市図書館:旧館の建物に亀裂が発生し、立ち入り不可に。
雅安市図書館:建物に亀裂が発生。
资阳市図書館:落成したばかりだが建物に亀裂が発生。
阿坝州図書館:震源から遠かったので無事

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