LC、閲覧請求された本のうち6分の1が所在不明?

米議会のHouse Administration Committeeで米国議会図書館(LC)の不明本が話題となっています。

Washington Post紙によると、今年春のLC内部の監査局の調査で、閲覧請求のあったうちの約17%が所在不明(あるはずの書架にない)となっていることが分かりました(レポートは非公表)。この点が委員会で取り上げられ、ビリントン館長へのヒアリングに至っています。

委員からは、6分の1もが不明というのは不適切であり、在庫管理にUnited Parcel ServiceやWal-Martなどの手法を取り入れるべきだ、という声が挙がっています。

これに対して、LC側は、17%といってもその多くは配架違いなどで最近は10%まで不明率を減らしていること、そもそも手書きの閲覧票を使っているので正しい書誌事項で請求されないことが多いこと、2000年には235人いたスタッフが2007年には162人に減らされていること、などを挙げて説明しています。

Materials Missing At Library Of Congress
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2007/10/23/AR2007102301784.html?hpid=topnews

Library Services: Survey of Collections Access, Loan, and Management Division Service
Audit Survey Report No. 2007-PA-101/March 2007
http://www.washingtonpost.com/wp-srv/style/documents/2007/IGreport.pdf

House Panel Chides Library of Congress
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2007/10/24/AR2007102402682.html

The Black Hole at the Library of Congress
http://blog.seattlepi.nwsource.com/bookpatrol/archives/124379.asp?from=blog_last3

参考:
CA1052 (No.198) – 当局は毀損亡失を隠している?:LCで内部告発
http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/ca/item.php?itemid=441