Google Scholarの学術雑誌電子化計画、静かに進行中

Google Scholarのデザイナー兼広報のアチャリヤ(Anurag Acharya)氏がInformation Todayのインタビューに答え、Google Scholarが現在取り組んでいる学術雑誌の電子化について語っています。同氏によると、デジタル化の機会が限られている米・西欧圏以外の学術雑誌に主にターゲットを絞り、論文全文を無料でダウンロード可とすることという条件のもとで、Google Scholarが学術雑誌の電子化を行うという計画です。これにより、学術資料を手に入れる機会が増大し、学問の世界がより可視化されるとアチャリヤ氏は考えています。

なお同氏が、「小さな事業」だと語っているとおり、この計画は大々的に行われているわけではなく、Googleからプレスリリースが発表されたりはしていません。雑誌を発行している学術出版社に、この事業への参加を積極的にアピールしていることはなく、「興味のある人とは喜んで仕事をする」というスタンスのようです。

Changes at Google Scholar: A Conversation With Anurag Acharya
http://newsbreaks.infotoday.com/nbReader.asp?ArticleId=37309

2007年9月4日付けOpen Access Japanの記事
http://www.openaccessjapan.com/2007/09/google-1.html

Google Scholar
http://scholar.google.com/

参考:
E273 (No.49) Google,学術情報専用の検索エンジンを発表
http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/cae/item.php?itemid=279
E321 (No.57) Google Scholarと図書館の電子情報資源をリンクさせる試み
http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/cae/item.php?itemid=327