オーストラリア国立図書館のスタッフペーパー「目録を再考する」

オーストラリア国立図書館が、新しい目録システムに取り組んでいる担当者によるスタッフペーパー「目録を再考する(Rethinking the catalogue)」を公開しています。このペーパーでは、将来にわたってコレクションへの利用者のアクセスを提供し続ける、という目録の使命のために必要な戦略として、以下の4つを提言しています。

・書誌記述は今後も依然として重要なものであるが、現在は時間がかかり、コストも高い業務になっているため、より良い、効率的なものとするための標準、システムが必要。
・コレクションに関する知について利用者とコミュニケーションできるような、インタラクティブなオンライン空間を作ることが必要。
・情報資源への統合的なアクセスを提供すべく、図書館外のアグリゲーター(Google、Amazon)などに目録情報を提供することが必要。
・アクセシビリティを改善することが必要。図書館外のシステムに図書館のインターフェースを埋め込むことも計画しなければならない。

Rethinking the catalogue
http://www.nla.gov.au/nla/staffpaper/2007/documents/Dellit-Fitch-Rethinkingthecatalogue.pdf

参考:
実験中の目録システムの説明資料(オーストラリア)
http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/car/index.php?p=3092
新しい全国書誌・総合目録DBに向けて−オーストラリアで実験中
http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/car/index.php?p=2456