デューイ十進分類法を使用しない図書館の取り組みとは?−米国アリゾナ州の2図書館

デューイ十進分類法(DDC)を使用しない排架を試みている米国アリゾナ州マリコパ郡図書館が注目を集めていますが、同州のフェニックス図書館がこのほど、デューイ十進法分類法と新しく導入する分類法を併用する方針を打ち出しています。これらの図書館は、DDCの代わりに書店業界で普及しているBISAC(for Book Industry Standard and Communications)の標目を採用しています。この方法によると、書籍には「コンピュータ」や「歴史」といった簡潔な主題のみを記したラベルが背表紙に貼られ、テーマごとの書架に並べられます。利用者はこれまで以上に、自分の興味に関連のある書籍を広く見つけ出すことができるようになると考えられています。国際的にも広く流通しているDDCに別れを告げるこの取り組みは、反響を呼び、反対派と擁護派の議論が白熱しています。

Discord Over Dewey – The Wall Street Journal
http://online.wsj.com/article/SB118340075827155554.html

Raising Arizona – ALA TechSource
http://www.techsource.ala.org/blog/2007/07/raising-arizona.html

Maricopa County Library Distinct
http://www.mcldaz.org/default.aspx?ctx=1.1033.0.0.1

Phoenix Public Library
http://www.phoenixpubliclibrary.org/controller.jsp?R=2118903903

参考:
米国初、分類に拠らない排架をする公共図書館
http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/car/index.php?p=3625