ソーシャル・タグはどのくらい構造化されているのか?

利用者がコンテンツにタグをつけて分類する「フォークソノミー」を実現している代表的なソーシャル・タギングサイト“del.icio.us”、“Furl”、“Technorati”のタグが、米国情報標準化機構(NISO)の定めるシソーラスに関するガイドライン(ANSI/NISO Z39.19 -2005 Guidelines for the Construction, Format, and Management of Monolingual Controlled Vocabularies)と比べて、どの程度構造化されているのかを分析した論文が、情報科学技術分野の主題リポジトリ“dLIST”に掲載されています。

従来、このようなタグはあいまいである、多義的であるといった批判を受けてきましたが、確かにその傾向はあるものの、NISOのガイドラインの推奨と比べても、それほどあいまい・多義的ではなく、比較的構造化されているということがわかったとのことです。

Spiteri, Louise (2007) Structure and form of folksonomy tags: The road to the public library catalogue. Webology 4(2).
http://dlist.sir.arizona.edu/1944/

ANSI/NISO Z39.19 -2005
Guidelines for the Construction, Format, and Management of Monolingual Controlled Vocabularies
http://www.niso.org/standards/standard_detail.cfm?std_id=814

June 18, 2007付けCatalogablogの記事
http://catalogablog.blogspot.com/2007/06/structure-and-form-of-folksonomy-tags.html

参考:
CA1623 (No.291) – ファインダビリティ向上を実現するフォークソノミー / 篠原稔和
http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/ca/item.php?itemid=1061
E595 (No.99) – フォークソノミーの応用可能性: 図書館OPACへの応用
http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/cae/item.php?itemid=612