JLA、「ハンセン病」の語の取り扱いについて見解を発表

すでにいくつかの新聞が報じているところですが、図書館における「ハンセン病」に関する件名(元の通知文書では「分類の項目名」)の変更を求める通知が、2007年2月1日、厚生労働省疾病対策課長名で出されています。

これに対し、日本図書館協会は2月5日、事務局長名で見解表明を行っています。

「公共機関、関係団体等における「ハンセン病」の語の取扱いについて」について
http://www.jla.or.jp/kenkai/20070205.pdf
「ハンセン病」の語の取扱いについて、厚生労働省に文書を提出 – JLAメールマガジン 第340号
http://www.jla.or.jp/archives/340.txt

なおこの問題に関連して、厚生労働省の委託により財団法人日弁連法務研究財団 ハンセン病問題に関する検証会議が2005年3月1日付けで作成した「ハンセン病問題に関する検証会議 最終報告書」のうち、未公開だった第19章、第20章が、2007年1月31日、同省のウェブサイトで公開されています。この中で、図書館に関連したものとして、以下の提言がなされています。

・この検証の対象となった資料の原資料を国立公文書館・都道府県立図書館・都道府県立公文書館などで保存(メディア変換を含む)・提供すること
 (「第19章」783ページ)
・同、各保存機関で「ハンセン病関連資料」目録を作成すること
 (「第19章」784ページ)
・多磨全生園ハンセン病図書館の資料の整理・保存
 (「関連資料」874ページ)

『ハンセン病問題に関する検証会議 最終報告書』
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/kenkou/hansen/kanren/4a.html
多磨全生園ハンセン病図書館
http://www.tenro.net/lib_hansen/