英国財務省の“Pre-Budget Report”、著作権保護期間の延長には“No”

英国財務省(HM Tresury)は2005年、経済状況の報告や政府の施策を報告する“Pre-Budget Report”の一部として、前フィナンシャル・タイムズ編集長のガワーズ(Andrew Gowers)氏に、時流に即して英国の知的財産権に関するフレームワークをレビューするよう諮問していました。2006年12月6日、そのレビューを含む“Pre-Budget Report”が公開されました。

このレビューでは、強力な知財システムを構築して英国のビジネス・産業界を支援するとともに、市場の競争力・将来のイノベーションを確保するために、利用する企業・個人の権利とも適正なバランスを取ることを求めています。
具体的には、

・著作権侵害に関する罰則を強化する
・同、訴訟費用を低減させる
・特許局を知的財産局に再編し企業への支援を強化する
・知的財産権を巡る国際的な問題(インド・中国を含む)には政府も対応する
・個人の私的使用におけるメディア変換(CD⇒MP3など)を認める
・図書館・教育機関におけるコンテンツへのアクセスを保障する例外規定を明確化する
・欧州委員会は、音楽録音および関連する実演者の権利の保護期間を50年のままとする

などが提言されています。

Gowers Review of Intellectual Property - HM Treasury
http://www.hm-treasury.gov.uk/independent_reviews
/gowers_review_intellectual_property/gowersreview_index.cfm

Gowers sets out intellectual property system fit for the digital age - HM Treasury
http://www.hm-treasury.gov.uk/pre_budget_report/prebud_pbr06
/press_notices/prebud_pbr06_pressgowers.cfm

(※プレスリリース)

Dec 6 06付けlessig blogの記事
http://www.lessig.org/blog/archives/003623.shtml