OASPA・DOAJ・COPE・WAME、「学術出版における透明性の原則と優良事例」の第4版を公開

2022年9月15日、オープンアクセス学術出版協会(OASPA)、DOAJ、出版倫理委員会(COPE)、世界医学雑誌編集者協会(WAME)は、協働で策定した指針“Principles of Transparency and Best Practice in Scholarly Publishing”の第4版を公開したと発表しました。

発表によると、学術出版におけるベストプラクティスの基盤となることを目的とした指針です。ウェブサイト、査読、著者が支払う費用、出版倫理において提供されるべき情報や、著作権、ライセンス付与、編集方針についての原則等が含まれています。加えて、学術出版における包摂性の重要性を強調しており、編集上の判断はメリットに基づいて行われるべきで、原稿の出どころや著者の国籍・政治的信条・信仰に影響されてはならないとしています。

また、OASPAら4機関は、会員が同指針や各団体の要件に反していることが判明した場合、その会員と協働で当該事項に対処しなければならず、会員がその課題に対処できない、もしくは対処することを望まない場合、会員資格の一時停止や解除が行えるとあります。

Revised principles of transparency and best practice released(OASPA, 2022/9/15)
https://oaspa.org/revised-principles-of-transparency-and-best-practice-released/

Revised principles of transparency and best practice released(DOAJ, 2022/9/15)
https://blog.doaj.org/2022/09/15/revised-principles-of-transparency-and-best-practice-released/

Revised Principles of Transparency and Best Practice released(WAME, 2022/9/15)
https://www.wame.org/news-details.php?nid=38

Principles of Transparency and Best Practice in Scholarly Publishing(OASPA, 2022/9/15)
https://oaspa.org/principles-of-transparency-and-best-practice-in-scholarly-publishing-4/

参考:
E2018 – 「学術出版における透明性の原則と優良事例」第3版が公開
カレントアウェアネス-E No.345 2018.04.19
https://current.ndl.go.jp/e2018

OASPA、学術出版における透明性の指針の案文を公開: DOAJ、COPE、WAME及びOASPAの取組み
Posted 2013年12月20日
http://current.ndl.go.jp/node/25132