Coalition for Diversity and Inclusion in Scholarly Communications(C4DISC)、学術出版における反人種差別のためのツールキットを公開

2022年9月12日、学術コミュニケーションにおける公平性・包括性・多様性・アクセシビリティに取り組むCoalition for Diversity and Inclusion in Scholarly Communications(C4DISC)が、学術出版における反人種差別のためのツールキットを公開したと発表しました。

今回公開されたツールキット“Antiracism Toolkit for Black, Indigenous, and People of Color”は、会話の始まりとなること、現在・将来の学術出版業界におけるBIPOCの労働者のためのリソースとなること等を目的としています。主に、BIPOCが業界に参入する際の障壁、BIPOCのグループとのコミュニティ形成の重要性、学術出版業界の3つのパートで構成されているとあります。

Press Release: Anti Racism Toolkit for Black, Indigenous and People of Color in Scholarly Publishing(C4DISC, 2022/9/12)
https://c4disc.org/2022/09/12/press-release-anti-racism-toolkit-for-black-indigenous-and-people-of-color-in-scholarly-publishing/

Antiracism Toolkit for Black, Indigenous, and People of Color(C4DISC)
https://c4disc.pubpub.org/antiracism-toolkit-for-black-indigenous-and-people-of-color

Toolkits for Equity(C4DISC)
https://c4disc.org/toolkits-for-equity/

参考:
学術出版社らによるワーキンググループ、「学術出版における包摂性・多様性のための最低基準」を公開
Posted 2021年12月7日
https://current.ndl.go.jp/node/45284

米・ITHAKA S+R、大学図書館の指導者層を対象に2020年秋に実施した多様性・公平性・包括性、及び反人種主義に関する調査の報告書を公開
Posted 2021年3月19日
https://current.ndl.go.jp/node/43593

E2467 – BIPOC図書館員の労働を白人が盗用することへの抗議声明
カレントアウェアネス-E No.429 2022.01.27
https://current.ndl.go.jp/e2467

CA2007 – 動向レビュー:図書館を内側から問いなおす―米国社会とライブラリアンシップのゆくえ― / 吉家あかね
カレントアウェアネス No.349 2021年09月20日
https://current.ndl.go.jp/ca2007