南アフリカ内務省、若者の失業対策の一環として保有文書のデジタル化を推進することを発表

2022年8月11日、南アフリカ内務省は、若者の失業対策の一環として、同省が保有する紙文書のデジタル化事業を行うことを発表しました。

発表によると、同省が紙媒体で保有する出生、結婚、死亡、修正に関する3億5,000万件以上の記録をデジタル化します 。その作業のために、情報技術、文書・情報・記録管理の資格を持ち、大学等の高等教育機関を卒業した失業中の若者1万人を募集するとしています。この事業は2022年11月から2025年10月までの3年間の予定です。

現在、出生証明書や結婚証明書の申請等にあたり紙の記録の確認に時間がかかっていますが、この事業により、申請のために何度も訪れる必要がなくなるとしています。

この事業は、2022年2月に、ラマポーザ大統領が一般教書演説の中で、大統領雇用促進プログラム(PES)を通じて「内務省が1万人の失業中の若者を雇用して紙の記録文書のデジタル化を行い、彼らのスキルを高めるとともに、市民サービスの近代化に貢献する」と発言したことに基づくものです。

Statement by Home Affairs Minister Dr Aaron Motsoaledi on the recruitment of 10 000 unemployed youth graduates to join the digitisation project of home affairs records(Department of Home Affairs, 2022/8/11)
http://www.dha.gov.za/index.php/statements-speeches/1584-statement-by-home-affairs-minister-dr-aaron-motsoaledi-on-the-recruitment-of-10-000-unemployed-youth-graduates-to-join-the-digitisation-project-of-home-affairs-records

参考:
南アフリカ国立図書館(NLSA)、同国で刊行された初期の新聞を代表する26紙をデジタル化して公開
Posted 2019年4月16日
https://current.ndl.go.jp/node/38022