教育系出版のPearson社がデジタル教科書を非代替性トークン(NFT)で販売することを計画(記事紹介)

英・Guardian紙による2022年8月2日付の記事で、教育系出版大手のPearson社がデジタル教科書の非代替性トークン(NFT)での販売を計画していることが報じられています。

記事によると、中間決算報告の際に同社の最高経営責任者のAndy Bird氏が計画を発表しました。従来、教科書は中古で販売されることが多いものの、出版者は中古販売からは利益を得られていなかったと指摘されています。NFTで販売することで、教科書の所有者が変わった場合でも追跡可能なようにし、デジタル教科書の中古販売からも出版社が利益を得られるようにすることを目的としていると述べています。

Pearson plans to sell its textbooks as NFTs(Guardian, 2022/8/2)
https://www.theguardian.com/books/2022/aug/02/pearson-plans-to-sell-its-textbooks-as-nfts

関連:
Pearson Says Blockchain Could Make It Money Every Time E-Books Change Hands(Bloomberg, 2022/8/1)
https://www.bloomberg.com/news/articles/2022-08-01/pearson-hopes-blockchain-will-make-it-money-every-time-its-e-books-change-hands

参考:
経済学分野の論文アーカイブRePEc、学術論文等への非代替性トークン(NFT)の付与を可能に
Posted 2022年4月5日
https://current.ndl.go.jp/node/45927

E2012 – 学術コミュニケーションにおけるブロックチェーンの可能性
カレントアウェアネス-E No.344 2018.03.22
https://current.ndl.go.jp/e2012