グアンタナモ米軍基地での図書館サービス

キューバにあるグアンタナモ米軍基地は、アフガニスタンやイラクで拘束されたイスラム過激派テロ容疑者が収容されている場所として知られていますが、この基地にある図書館についての記事が、米AP通信社から配信されています。

この記事によると、図書館はトレーラーの中に設置されており、現在4,200冊の本があります。ただし収容者は図書館に入ることはできず、リクエストした本を独房に届けてもらう仕組みになっています。返却した本はチェックされ、秘密の通信文などを書き込もうとした場合は1週間、図書館を利用できなくなるとのことです。

この図書館は、いつ解放されるとも知れぬ収容者たちの唯一の気晴らしとして利用されているとのことで、ノンフィクションでは哲学、伝記、アラブ史の資料、フィクションではレバノン系米国人作家のハリル・ジブランのほか、アガサ・クリスティやJ.K.ローリングの「ハリー・ポッター」シリーズが人気とのことです。副官の位にある図書館司書は、今後5年以内に2万冊まで拡充することが目標、としています。

Guantanamo Inmates Turn to Library Books – washingtonpost.com
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2006/09/24/AR2006092400447.html