欧州研究図書館協会(LIBER)、研究図書館が出版社とオープンアクセスについて交渉する際の4つの推奨事項を発表

2022年4月1日、欧州研究図書館協会(LIBER)、研究図書館が出版社とオープンアクセス(OA)について交渉する際の4つの推奨事項を発表しました。

発表の中で、2017年に5つの原則を発表した当時は、購読料の値上げを避けてグリーンOAかゴールドOAを選択することを中心に、図書館のOA戦略が策定されていたことが述べられています。その後5年間で転換契約が増加し、図書館が戦略上重要な位置に置かれるようになり、複数の種類のOAを組み込んだOA戦略の可能性や、学術コミュニケーションにおいてオープン化がデフォルトになることが示されていると指摘し、これを踏まえて推奨事項を策定したとあります。

4つの推奨事項は以下の通りであり、それぞれに関する行動や情報源も示されています。

1.公正な条件下での100%OA、そうでなければ合意をしない。
2.OA出版サービスの価格は公正かつ透明でなくてはならない。
3.オープン出版の場の多様性を支える戦略を策定する。
4.移行の過程に利害関係者を参加させる。

Four Urgent Recommendations for Open Access Negotiations with Publishers(LIBER, 2022/4/1)
https://libereurope.eu/article/four-urgent-recommendations-for-open-access-negotiations-with-publishers/

参考:
欧州研究図書館協会(LIBER)、研究図書館が出版社とオープンアクセスについて交渉する際の5つの原則を発表
Posted 2017年9月11日
https://current.ndl.go.jp/node/34646

CA2013 – 論文公開手段としてのオープンアクセスジャーナルの有効性 / 浅井澄子
カレントアウェアネス No.351 2022年03月20日
https://current.ndl.go.jp/ca2013