フランスの国民教育・青少年・スポーツ省、公共図書館におけるボランティアの位置づけと役割に関する調査報告書を公開

2022年3月23日、フランスの国民教育・青少年・スポーツ省が、公共図書館におけるボランティア(bénévole)の位置づけと役割に関する調査報告書“La place et le rôle des bénévoles dans les bibliothèques territoriales”を掲載しました。

高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)の「教育・スポーツ・研究監督官」(IGÉSR)が実施した調査の結果に基づいた報告書です。公共図書館における一時的協力者(collaborateurs occasionnels)に関する法的枠組み、ボランティアを受け入れる側の公共図書館の役割、公共図書館におけるボランティアの働きを調査することが目的とされています。

結論の箇所では、フランス国内では約7万人がボランティアとして図書館で働いており、規模の小さな地域の図書館の多くがボランティアに頼っていること等から、ボランティアはフランスの図書館組織で不可欠な役割を果たしていると指摘しています。その他、報告書では、地方公共団体等向けの推奨事項として、オンライン研修をはじめとしたボランティアを対象とした教育の充実といった5点が挙げられています。

Recherche(Ministère de l’Éducation nationale, de la Jeunesse et des Sports)
https://www.education.gouv.fr/recherche/type/rapportpublication
※2022年3月23日付で“LA PLACE ET LE RÔLE DES BÉNÉVOLES DANS LES BIBLIOTHÈQUES TERRITORIALES”が掲載されています。

La place et le rôle des bénévoles dans les bibliothèques territoriales(Ministère de l’Éducation nationale, de la Jeunesse et des Sports)
https://www.education.gouv.fr/la-place-et-le-role-des-benevoles-dans-les-bibliotheques-territoriales-340829