2021年の紙と電子を合算した出版市場、前年比3.6%増の1兆6,742億円で3年連続のプラス成長:全国出版協会・出版科学研究所の調査

2022年1月25日、全国出版協会の出版科学研究所が、『出版月報』2022年1月号において2021年(1月期から12月期の累計)の出版市場規模を発表しています。

同日付のプレスリリースで、紙と電子を合算した出版市場(推定販売金額)は、前年比3.6%増の1兆6,742億円で、3年連続のプラス成長となったと発表されています。

紙市場(書籍・雑誌合計)は前年比1.3%減の1兆2,080億円です。雑誌が同5.4%減と厳しい状況が続いている一方で、書籍は児童書、文芸書等の売れ行きが好調で、2006年以来のプラス成長(2.1%増)になったとあります。

電子出版市場は前年比18.6%増の4,662億円です。特に電子コミックが同20.3%であり、電子市場における占有は9割に迫る勢いとあります。また、出版市場全体における電子出版の占有率は27.8%で、前年の24.3%から3.5ポイント上昇し、3割に迫っているとしています。

お知らせ(出版科学研究所)
https://shuppankagaku.com/
※2022年1月25日付のお知らせに「2021年出版市場(紙+電子)を発表しました」とあります。

2021年の出版市場を発表 紙+電子は3.6%増の1兆6,742億円、電子と紙書籍の伸長で3年連続のプラス [PDF:390KB]
https://shuppankagaku.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B92201.pdf
※全国出版協会・出版科学研究所による2022年1月25日付けのニュースリリースです。

『出版月報』2022年1月号(公益社団法人 全国出版協会・出版科学研究所)
https://www.ajpea.or.jp/publication/

参考:
2020年の紙と電子を合算した出版市場、前年比4.8%増の1兆6,168億円で2年連続のプラス成長:全国出版協会・出版科学研究所の調査
Posted 2021年1月26日
https://current.ndl.go.jp/node/43074