名古屋大学附属図書館、論文のオープンアクセス掲載料(APC)・ハゲタカジャーナルに関する調査報告書を公開:同大学の教員・大学院学生を対象とした調査

2022年1月24日、名古屋大学附属図書館は、名古屋大学学術機関リポジトリ上で「論文のオープンアクセス掲載料及びいわゆるハゲタカジャーナルに関するアンケート並びにインタビュー結果報告書」を公開したことを発表しました。なお、同報告書は、「東海国立大学機構 図書館 蔵書構築プロジェクトチーム ジャーナル問題サブチーム」による令和3年11月付けの公表となっています。

同報告書は、名古屋大学附属図書館が主体となって実施したアンケート及びインタビューの結果をとりまとめたものです。アンケートの対象は、名古屋大学の教員・大学院学生(特に論文を査読誌に投稿した経験がある人)であり、実施期間は2021年7月14日から8月31日まで、回答数はアンケートが346件、インタビューが17人となっています。

同報告書冒頭の「本調査の概要及び結果(サマリー)」では、アンケート結果の概要やインタビューで寄せられた意見・要望を紹介しています。その上で、学術雑誌論文を中心とした学術コミュニケーションのあり方について、抜本的解決が望まれることを再認識した旨が記されています。

01/24 〔広報〕 APC・ハゲタカジャーナルに関する調査報告書を公開しました(名古屋大学附属図書館, 2022/1/24)
https://lws.nul.nagoya-u.ac.jp/news/ja/denshi/2021/220124-1

論文のオープンアクセス掲載料及びいわゆるハゲタカジャーナルに関するアンケート並びにインタビュー結果報告書(名古屋大学学術機関リポジトリ)
https://doi.org/10.18999/2001960

参考:
文部科学省、科学技術・学術審議会情報委員会(第21回)の配布資料を公開:大学におけるAPC支払やハゲタカジャーナル等への対応状況に関する調査結果も
Posted 2021年11月5日
https://current.ndl.go.jp/node/45114

京都大学図書館機構、粗悪学術誌啓発リーフレット「見極めるチカラ」を公開
Posted 2021年2月16日
https://current.ndl.go.jp/node/43294

CA1960 – ハゲタカジャーナル問題 : 大学図書館員の視点から / 千葉 浩之
カレントアウェアネス No.341 2019年9月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1960