国際図書館連盟(IFLA)、『2011年ISBD統合版の2021年改訂』のドラフトを公開

2021年12月21日、国際図書館連盟(IFLA)の国際標準書誌記述(ISBD)レビューグループが、『2011年ISBD統合版の2021年改訂』(Update 2021 to the 2011 Consolidated Edition)をドラフトとして公開したと発表しました。公式には2022年初頭に刊行されるとあります。

ISBD2021年改訂版は、2011年版の刊行以降、ユーザーからの要望とそのカタロギングニーズを考慮した改訂版として、ISBDレビューグループの改訂作業部会によって展開されてきました。作業にはISBDレビューグループのメンバー以外にも、写本や地図資料などの特殊フォーマットに関わる専門機関及び学会から外部専門家が参加してきました。また、IFLA貴重書・特別コレクション分科会(RBSCS)からもフルメンバーとしての参加があったとしています。

改訂の要約として、以下のポイントが挙げられています。

・ISBDの内容を、写本を中心とする非刊行物にも拡張
・ISBDを構成要素の記述に適用するための規定を統合
・地図資料に関する曖昧さを排除し、規定を明確化
・必要に応じて、エリアと用語集の箇所に新しいエレメントを導入
・ユーザーによる実施を支援するために、新しい規定に例を追加

今回の改定では、2011年版ISBDへの追加・修正箇所を識別しやすくするために赤字で表記し、利用者の利便性を最大限に高めているとしています。

ISBD: Update 2021 to the 2011 Consolidated Edition [DRAFT] (IFLA, 2021/12/21)
https://www.ifla.org/news/isbd-update-2021-to-the-2011-consolidated-edition-draft/

Update 2021 to the 2011 Consolidated Edition [PDF: 348ページ]
https://cdn.ifla.org/wp-content/uploads/ISBD_Update-2021-to-Consolidated-ed-2011-DRAFT-2.pdf

参考:
国際図書館連盟(IFLA)のISBDレビューグループ、ISBDの改訂作業計画案を公表
Posted 2018年7月25日
https://current.ndl.go.jp/node/36384

IFLAによるISBD(国際標準書誌記述)の統合版が刊行
Posted 2011年7月19日
http://current.ndl.go.jp/node/18713