米国国立衛生研究所(NIH)、生物医学のデータリポジトリにおけるメトリクスの現状に関する報告書を公開

2021年10月14日、米国国立衛生研究所(NIH)が、NIHのワーキンググループ“Lifecycle and Metrics Working Group”およびサブグループの“Metrics for Repositories”により、報告書” Metrics for Data Repositories and Knowledgebases: Working Group Report”が公開されたと発表しました。

同報告書は、生物医学のデータリポジトリにおけるメトリクス(指標)の現状をまとめたものです。NIHの助成を受けているリポジトリを対象とした調査と、生物医学分野のリポジトリコミュニティを対象とした調査の結果を基にしています。前者は13のリポジトリ担当者、後者は92人のリポジトリ管理者から回答を得たとあります。

要約(Executive Summary)には、リポジトリで用いられているメトリクスは「ユーザの行動特性(User Behavior Characteristics)」「学術的貢献度/影響度(Scientific Contribution/Impact)」「リポジトリ運用(Repository Operations)」等のカテゴリに分けられるとあります。また、リポジトリ管理者の77%はメトリクスデータを共有する意思があること、多くの回答者がGoogle Analyticsを用いていること、他のメトリクスも集計したいと考えている一方、ツールが無いために現在は行えていないこと等が述べられています。

Metrics for Data Repositories and Knowledgebases: Working Group Report(NIH, 2021/10/14)
https://datascience.nih.gov/news/metrics-for-data-repositories-and-knowledgebases-working-group-report
https://datascience.nih.gov/sites/default/files/Metrics-Report-2021-Sep15-508.pdf
※2つ目のリンクは報告書本体[PDF:21ページ]です。

参考:
米国国立衛生研究所(NIH)、figshareと連携し、NIHから助成を受けた研究データを公開するリポジトリを開設
Posted 2019年7月31日
https://current.ndl.go.jp/node/38694