米国情報標準化機構(NISO)、撤回・削除・懸念表明の情報についての推奨指針(CORREC) に係るワーキンググループの設置を発表

2021年9月22日、米国情報標準化機構(NISO)は、提案していた、撤回・削除・懸念表明の情報についての推奨指針(Communication of Retractions, Removals, and Expressions of Concern (CORREC) )の作業項目が承認されたと発表しています。

撤回された研究が、引用により、誤って広まってしまうことがあることから、同指針は、撤回のプロセスに係る関係者やその責任、行動、通知、撤回された研究をやりとりするために必要なメタデータを明確にすることで、この問題に対処することを目的としています。

NISOでは、主な利害関係者からなるCORRECワーキンググループを結成し、撤回情報の伝達手段・ルートや撤回に係るメタデータ作成の責任者を検討するとしています。そして、撤回通知の公表から撤回された研究の表示・発見までのワークフローのモデルを作成するとしています。

NISO Voting Members Approve Work on Recommended Practice for Retracted Research(NISO,2021/9/21)
https://www.niso.org/press-releases/2021/09/niso-voting-members-approve-work-recommended-practice-retracted-research

参考:
文献管理ツールZotero、論文撤回監視サイトRetraction Watchとの連携によりライブラリ内の撤回論文自動通知サービスのベータ版を提供
Posted 2019年6月19日
https://current.ndl.go.jp/node/38393

※タイトルを修正しました(2021/9/28)