国立国会図書館、『外国の立法』2021年8月号で英国図書館理事会(借入権限)法の施行、ドイツのシュタージ文書の連邦公文書館移管についての記事を掲載

国立国会図書館は、『外国の立法』No.288-2(2021年8月 : 月刊版)の「短信」に、記事「【イギリス】英国図書館理事会(借入権限)法」「【ドイツ】シュタージ文書の連邦公文書館移管―連邦公文書館法・シュタージ文書法改正等―」を掲載しています。

「【イギリス】英国図書館理事会(借入権限)法」では、1972 年英国図書館法(1972 c.54)を改正し、2021 年英国図書館理事会(借入権限)法(2021 c.15)が2021年6月29日に施行されたことを紹介しています。1972 年英国図書館法では、英国図書館の運営を行う英国図書館理事会が借入れを行うことを禁じていましたが、英国図書館理事会(借入権限)法の施行により借入れが可能となりました。

「【ドイツ】シュタージ文書の連邦公文書館移管―連邦公文書館法・シュタージ文書法改正等―」では、2021年6月17日に施行された「連邦公文書館法及びシュタージ文書法を改正し、SED 犠牲者受託官を設置する法律」(BGBl. I 2021 S. 750)により、シュタージの記録文書が連邦公文書館に移管されることを紹介しています。なお、シュタージとは、ドイツ民主共和国(東ドイツ)の事実上の独裁政党であったドイツ社会主義統一党(SED)が組織した秘密警察です。

『外国の立法』No.288-2(2021年8月 : 月刊版)
https://www.ndl.go.jp/jp/diet/publication/legis/index.html#no288-2

短信 [PDF:1022KB]
https://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_11708961_po_02880216.pdf?contentNo=1
※「【イギリス】英国図書館理事会(借入権限)法」「【ドイツ】シュタージ文書の連邦公文書館移管―連邦公文書館法・シュタージ文書法改正等―」を含む10記事を掲載しています。

参考:
国立国会図書館、『外国の立法』2021年4月号に、中国におけるアーカイブ法(档案法)の改正に関する記事を掲載
Posted 2021年4月9日
https://current.ndl.go.jp/node/43772