全国遺跡報告総覧、「遺跡位置表示機能」「Wikipedia記事に全国遺跡報告総覧登録コンテンツを引用する際の表記を自動表示する機能」を追加

2021年4月26日、奈良文化財研究所が、全国遺跡報告総覧に「遺跡位置表示機能」「Wikipedia記事に全国遺跡報告総覧登録コンテンツを引用する際の表記を自動表示する機能」を追加したと発表しています。

全国遺跡報告総覧には遺跡の抄録情報が集約されており、それぞれ遺跡位置が登録されています。「遺跡位置表示機能」は、報告書詳細ページに、この遺跡位置の地図を簡易表示するようにしたものです。データ登録画面にも地図表示を導入したことで、入力ミスの減少も見込めるとしています。

また、「Wikipedia記事に全国遺跡報告総覧登録コンテンツを引用する際の表記を自動表示する機能は、近年、ウィキペディアタウン等の活動が活発化し、地域の文化財に関わる記事執筆や編集に郷土資料を活用することがあるものの、出典の明記にあたって表記スタイルに従う必要があることから、利便性・効率性・スタイルの正確さを高めるため、表記スタイルを自動表示し、コピー・アンド・ペーストできるアイコンを公開したものです。

全国遺跡報告総覧:遺跡位置表示機能およびWikipedia記事に全国遺跡報告総覧登録コンテンツを引用する際の表記を自動表示する機能の公開(なぶんけんブログ,2021/4/26)
https://www.nabunken.go.jp/nabunkenblog/2021/04/wikipedia.html

参考:
奈良文化財研究所、全国遺跡報告総覧に、奈良文化財研究所抄録データベースを統合したと発表
Posted 2019年7月5日
https://current.ndl.go.jp/node/38518

全国遺跡報告総覧、「書誌ページQRコード表示機能」等を追加
Posted 2019年11月28日
https://current.ndl.go.jp/node/39609

全国遺跡報告総覧、報告書詳細画面に引用表記を表示し「クリップボードにコピーボタン」も追加
Posted 2019年2月12日
https://current.ndl.go.jp/node/37559

全国遺跡報告総覧、報告書詳細ページに「経緯度(世界測地系)10進数(自動生成)」項目を新設:遺跡位置情報を簡単にWebGISで使用できるように
Posted 2020年11月11日
https://current.ndl.go.jp/node/42480

CA1936 – 全国遺跡報告総覧における学術情報流通と活用の取り組み / 高田祐一
カレントアウェアネス No.337 2018年9月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1936

CA1847 – ライブラリアンによるWikipedia Townへの支援 / 是住久美子
カレントアウェアネス No.324 2015年6月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1847