内閣府、「研究データ基盤整備と国際展開ワーキング・グループ第2フェーズ報告書」を公開

2021年3月付で、内閣府の「国際的動向を踏まえたオープンサイエンスの推進に関する検討会」は、「研究データ基盤整備と国際展開ワーキング・グループ第2フェーズ報告書」を公表しました。

同検討会に設置された「研究データ基盤整備と国際展開ワーキング・グループ」は、2019年10月に報告書(第1フェーズ)を取りまとめています。2021年3月に公開された本報告書では、研究データ基盤の管理・利活用に関する追加的な考え方や方策が示されています。

報告書では、さまざまな研究分野でデジタル化が進み、データ駆動型の研究開発の重要性が高まる中、研究成果としての研究データの管理・利活用が重要となっていることから、大学図書館そのものの変革に対する期待が高いことが指摘されています。変容しつつある研究開発や教育のあり方に対応して、必要な機能、不必要な機能、新たに必要となる昨日について見直すべきであると述べられています。新たに必要となる機能の例として、研究データを管理するためのデータセンターとしての機能や、学生への研究データの利活用を含めたオリエンテーションやコンサルテーション機能、また共同研究の推進機能といった、より能動的な機能が示されています。これらの期待に応えるために必要なこととして大学図書館人材の能力向上が挙げられており、政府として大学図書館の変革への積極的な支援を実施していく必要があるとしています。

これらのワーキンググループの検討の結果を踏まえ、次期科学技術・イノベーション基本計画や各年の統合イノベーション戦略に、政府として反映していくことが望まれるとしています。

国際的動向を踏まえたオープンサイエンスの推進に関する検討会(内閣府)
https://www8.cao.go.jp/cstp/tyousakai/kokusaiopen/index.html

研究データ基盤整備と国際展開ワーキング・グループ第2フェーズ報告書 [PDF:941KB]
https://www8.cao.go.jp/cstp/tyousakai/kokusaiopen/dai2_hokokusho.pdf