米・児童図書館サービス部会(ALSC)、子どもにテクノロジーへのアクセスを提供するための資源をまとめたツールキット“Accessibility to Technology”を公開

2021年2月6日、米国図書館協会(ALA)の児童図書館サービス部会(ALSC)が、ツールキット“Accessibility to Technology”を公開したと発表しています。

ALSCの「十分なサービスを受けていない子どもとその保護者への図書館サービス分科会(The Library Service to Underserved Children and Their Caregivers committee:LSCUTC)」では、2020年・2021年度、そのような人々に働き掛けるためのツールキットを作成しています。

2月版は、「子どもと技術に関する分科会(Children and Technology Committee)」と連携して作成したもので、コロナ禍において図書館がプログラムをオンラインへ移行した際に、多くの子どもが、重要な学習機会を失ったことが明らかになったとして、インターネットへのアクセスに関する不公平に対処し、子どもにテクノロジー、もしくは、最新の技術がなくても可能なプログラムを提供するための資源を紹介しています。

また、もし、子どもにテクノロジーへのアクセスを提供する計画を立て始めたのであれば、ニューヨーク公共図書館(NYPL)によるホットスポットの貸出や、ヒューストン公共図書館によるノートパソコンの貸出を参照するとよいとし、同ツールキットでは、予算が厳しい場合にでも、このような取組に関して助成金を提供する機関も紹介しているとしています。

New Toolkit to Address Accessibility to Technology(ALSC,2021/2/6)
https://www.alsc.ala.org/blog/2021/02/new-toolkit-to-address-technology-accessibility/

Toolkit(Googleドライブ)
https://drive.google.com/drive/folders/16zjWjKxo5tKLCLjNfpKyQEs9gG_wU4XN?usp=sharing

参考:
E1580 – ニューヨークとシカゴで公共図書館がインターネットを“貸出”
カレントアウェアネス-E No.262 2014.07.10
https://current.ndl.go.jp/e1580