犬山市立図書館(愛知県)、2021年3月30日に同館2階に「子ども読書空間」をグランドオープン

愛知県犬山市が、2021年1月8日付で行った記者会見の中で、3月30日に、犬山市立図書館2階に「子ども読書空間」がグランドオープンすることを発表しています。

「子ども読書空間」は、乳幼児から中学生に上がる前までの子どもの読書活動推進に重点を置いた図書館整備により、子どもの読書率・図書館の利用率・読解力の向上等を目的として犬山市が進める事業です。「読書キャンプ」をコンセプトに、犬山の自然や歴史を感じながら本に親しみ、子どもと保護者が気軽に読書ができる空間として、犬山市立図書館2階展示室のリニューアルを進めています。

リニューアル後の「子ども読書空間」では、テントやタープ、山小屋仕立てのベンチや丸太のベンチを設置するなど、「読書キャンプ」のコンセプトによりデザインされたフロア内に、絵本や児童文学書を中心に約3,000冊の図書が配架される予定です。フロアのコンセプト・デザインは、市内の小中学生、子育て世代の保護者、図書館ボランティアらとのワークショップなどを経て設定されました。

「子ども読書空間」の図書購入費の一部は、地元の社会奉仕団体「犬山ロータリークラブ」の100万円の寄附が活用されています。2021年2月13日には「子ども読書空間」の整備を記念して、犬山市教育委員会と犬山ロータリークラブの共催により、児童文学評論家の赤木かん子氏による講演会が行われます。

また、株式会社ZOZOの創業者である前澤友作氏が、ふるさと納税により犬山市へ寄附予定の500万円のうち、220万円が「子ども読書空間」の図書及び備品の購入費に充てられることも併せて発表されています。

「子ども読書空間オープン」『令和3年1月新春記者会見』 [PDF:5.3MB](犬山市,2021/1/8)
https://www.city.inuyama.aichi.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/001/294/202101.pdf#page=12

子ども読書空間整備記念講演会について(オンライン配信実施)(犬山市,2021/1/15)
https://www.city.inuyama.aichi.jp/kurashi/manabu/1000894/1007357.html

参考:
神戸市、「こども本の森 神戸」の建設に着手したことを発表:2022年春開館予定
Posted 2020年10月2日
https://current.ndl.go.jp/node/42160

堺市立図書館(大阪府)、ふるさと納税を活用した親子読書推進事業「親子で読書」の利用団体の募集について発表
Posted 2020年7月7日
https://current.ndl.go.jp/node/41448

沖縄県立図書館、「読書するための椅子」をテーマに県産木材を使って県内の木工業者が製作した椅子の中から気に入った椅子を見つけて投票する展示を開催中
Posted 2019年10月16日
https://current.ndl.go.jp/node/39274

CA1915 – 公共図書館への継続的な寄付の事例―寄付は地域の図書館を元気にする― / 嶋崎さや香
カレントアウェアネス No.335 2018年3月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1915