朝鮮王朝実録の所蔵場所をめぐる争い(韓国)

7月14日に東京大学から韓国・ソウル大学に引き渡された朝鮮王朝実録・五台山史庫本47冊ですが、この所蔵場所をめぐって、争いが起きているようです。

・李氏朝鮮時代の文書庫である五台山史庫を当時管理しており、返還運動の中心的な役割を行ってきた月精寺
・文化・独立の象徴を保管する独立記念館
・王室文化財を保管する国立古宮博物館
・同様の五台山史庫本27冊を所蔵しており、東京大学からの引き渡し相手先であるソウル大学・奎章閣(大韓帝国時代に朝鮮王朝実録の管理をしていた組織でもある)

特に月精寺はソウル大学を訴える勢いでいるようです。
この47冊は国宝指定が確実と言われており、最終的な所蔵場所をめぐる文化財庁の判断が注目されます。遅くとも10月中には決定される見通しとのことです。

「戻ってきた王朝実録」めぐる“私たちが所蔵しなければ”綱引き – ハンギョレ
http://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/141502.html
日本から返った朝鮮王朝実録、保管場所めぐって葛藤 – 東亜日報(日本語版)
http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2006071556658

朝鮮王朝実録 – 韓国国史編纂委員会
http://sillok.history.go.kr/