米国議会図書館(LC)の新型コロナウイルス感染症感染拡大下におけるウェブアーカイビング(記事紹介)

2020年12月30日付で、米国議会図書館(LC)が、新型コロナウイルス感染症感染拡大下における同館のウェブアーカイビング事業に関するブログ記事を公開しました。

同館では、2020年3月中旬から、新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のための休館や職員のテレワークといった対応を行っていました。その時点から、感染拡大に関するウェブコンテンツの収集を行っていたということが述べられています。

ウェブアーカイビングを実施する中で明らかになったこととして、収集するウェブサイト数を急速に増やした一方、十分な収集計画がなかったこと、次年度予算に関する不確実性の高まり等が挙げられています。

また、記事中では、6月中旬に承認された、ウェブアーカイビング事業の範囲と資金を考慮した収集計画についても言及されています。計画策定は、新型コロナウイルス感染症感染拡大に関する同館のウェブアーカイブコレクションに関するギャップを解消すること、米国内で優先度が高いトピックを決定すること、既に収集しているコンテンツの識別と組織化の改善を目的に行われました。

収集されたコレクションは、1年のエンバーゴを経て、“Coronavirus Web Archive”というタイトルで、2021年後半に全体が公開される予定です。主題分野としては、政府情報、社会的・文化的影響、個人の体験談、日常生活等が挙げられています。

Library’s Web Archiving: COVID-19 Challenges(LC, 2020/12/30)
https://blogs.loc.gov/loc/2020/12/librarys-web-archiving-covid-19-challenges/

参考:
米国議会図書館(LC)、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため休館
Posted 2020年3月13日
https://current.ndl.go.jp/node/40480

新型コロナウイルス感染拡大下の米国議会図書館(LC)の対応状況:職員の大多数がテレワーク中(記事紹介)
Posted 2020年4月24日
https://current.ndl.go.jp/node/40846