韓国の4つの科学技術院が運営するポータルサイトSTAR Libraryで4機関の研究成果情報が検索対象に

2020年11月6日、韓国の光州科学技術院(GIST)は、韓国科学技術院(KAIST)・大邱慶北科学技術院(DGIST)・蔚山科学技術院(UNIST)と共同で運営しているSTAR Library(Science & Technology Advanced Research Library)において、4機関の研究成果情報(1,170人の研究者(専任教員)の情報と752の研究室情報)が統合検索できるようになったと発表しています。

STAR Libraryは、科学技術情報通信部の支援を受けて2015年12月から運営されており、10万件の論文、1万5,000件の特許、6万件の各種学術情報といった約20万件の研究成果が2019年下半期から一般公開されています。その他、国内外の研究課題といった最新研究動向や4機関の所蔵資料も検索可能です。

大学院進学を希望する学生や共同研究を希望する国内外の研究者、各分野の専門家情報が必要な企業等の助けになることが期待されています。

今回の公開の前提として、4機関は、2014年に図書館間の業務協約を締結し、2017年にはKAISTの研究成果管理システム(RIMS)の標準化と他の3機関への導入を行なっているほか、2020年初頭には、4機関の総長間で「学術・研究情報共同活用のための業務協約」を締結しています。

지스트 등 4개 과학기술원 도서관 통합포털시스템 ‘스타 라이브러리’ 운영(GIST等4科学技術院図書館統合ポータルシステム“STAR Library”運営)(GIST,2020/11/6)
https://www.gist.ac.kr/kr/html/sub07/070103.html?mode=V&no=198274

STAR Library
https://starlibrary.org/

参考:
韓国科学技術情報研究院(KISTI)、科学技術情報を提供するサービスNDSLのScienceONへの統合を発表
Posted 2020年11月6日
https://current.ndl.go.jp/node/42438

E1791 – 欧州におけるCRISと機関リポジトリの連携の現状
カレントアウェアネス-E No.302 2016.04.28
https://current.ndl.go.jp/e1791

※内容を修正しました(2020/11/12)