医学分野のプレプリントサーバmedRxiv、プレプリント原稿の一部についてHTML版フルテキストの提供を開始:2020年中に全コンテンツのXML・HTML化を完了予定

医学分野のプレプリントサーバmedRxivの2020年10月16日付のお知らせで、投稿されたプレプリントのHTML版フルテキストの提供が開始していることが発表されています。

HTML版フルテキストの提供は、medRxivの運用初期に投稿されたプレプリント原稿の一部から開始されています。2020年10月19日以降、新たに受理されたプレプリント原稿については、PDFファイルの公開後、48時間から72時間以内にHTML版フルテキストが追加されます。medRxivのコンテンツ全体のXML・HTMLへの変換は、2020年中に完了することを予定しています。

medRxivは、米国のコールド・スプリング・ハーバー研究所(CSHL)、医学系雑誌出版社BMJ、米・イエール大学の3機関が共同運営するプレプリントサーバとして、2019年6月に運用を開始しました。2020年10月16日時点で、約1万2,150件のプレプリント原稿を掲載し、毎月1,000件以上のペースで増加しています。新型コロナウイルス感染症・新型コロナウイルスに関連するプレプリント原稿については、7,500件以上掲載されています。

medRxiv launches full-text HTML of preprints online(medRxiv,2020/10/16)
https://connect.medrxiv.org/news/2020/10/16/full_text_html_launch

medRxiv launches full-text HTML of preprints online(CSHL,2020/10/20)
https://www.cshl.edu/medrxiv-launches-full-text-html-of-preprints-online/

参考:
医学分野のプレプリントサービス“medRxiv”の立ち上げが発表される
Posted 2019年6月14日
https://current.ndl.go.jp/node/38352

慈善団体チャン・ザッカーバーグ・イニシアチブ(CZI)、医学分野のプレプリントサーバーmedRxivへ200万ドルの資金提供を実施
Posted 2020年6月22日
https://current.ndl.go.jp/node/41287

科学技術振興機構(JST)、J-STAGE利用発行機関向けに編集登載システムの新機能をリリース:全文XML作成ツールの提供・PMC、DOAJ形式ファイルのダウンロード機能など
Posted 2020年9月28日
https://current.ndl.go.jp/node/42094