国内外の複数機関が所蔵・管理する史的文字の画像を横断検索できる「史的文字データベース連携検索システム」が正式に開始

2020年10月13日、台湾・中央研究院デジタル文化センターは、「史的文字データベース連携検索システム」が同日に日本・台湾で正式に開始されたことを発表しました。

同システムは、東アジアや世界での木簡・文字資料の研究、特に史的文字に関する研究資源についてのデータベース連携ポータルサイトであり、日本内外の複数機関が所蔵・管理する史的文字の画像約200万件の横断検索が可能です。発表では、IIIF準拠、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスによる画像公開といった特徴も紹介されています。

同システムの構築は、日本の奈良文化財研究所、東京大学史料編纂所、国文学研究資料館、国立国語研究所、京都大学人文科学研究所、台湾の中央研究院に属する歴史語言研究所とデジタル文化センターの共同事業として行われました。今後も、他の機関に対し参加の呼びかけを行うとしています。

[Press Release] The “Multi-database Search System for Historical Chinese Characters,” the largest text-image conglomeration in East Asia, is to simultaneously launch in Taiwan and Japan(Academia Sinica Center for Digital Cultures, 2020/10/13)
https://ascdc.sinica.edu.tw/en/single_news_page.jsp?newsId=1355

【新聞稿】東亞最大規模文字圖像集成「歷史文字資料庫統合檢索系統」,於臺日兩地同步上線啟用!(Academia Sinica Center for Digital Cultures, 2020/10/13)
https://ascdc.sinica.edu.tw/news/4505

機関間連携による『史的文字データベース連携システム』の公開 [PDF:11ページ]
http://www.hi.u-tokyo.ac.jp/news/2020/201013mojiportal.pdf
※東京大学史料編纂所のウェブサイトに掲載された2020年10月13日付けプレスリリースです。

史的文字データベース連携検索システム
https://mojiportal.nabunken.go.jp//
※奈良文化財研究所が中心となって運営する日本版サイトです。

史的文字DBとは(史的文字データベース連携検索システム)
https://mojiportal.nabunken.go.jp//?c=about
※「このポータルサイトは奈良文化財研究所が中心となって運営するもので、国内外の複数機関が所蔵・管理する史的文字について、数千年におよぶ200万件もの高精細な文字画像を、横断的に検索することができます」とあります。

歷史文字資料庫統合檢索系統
https://wcd-ihp.ascdc.sinica.edu.tw/union/search.php
※中央研究院の歴史語言研究所とデジタル文化センターが中心となって運営する台湾版ウェブサイトです。

参考:
奈良文化財研究所、「史的文字データベース連携検索システム(実証試験版)」 を公開
Posted 2020年3月30日
https://current.ndl.go.jp/node/40640

※情報源を追加しました。(2020/10/15)