ブックモービルは消えていくのか?(米国)

米国では、図書館資料に対するオンラインでのアクセシビリティが高くなったこと、また昨今の原油価格の高騰により、ブックモービルでのサービスが減少傾向にあります。NCES(全米教育統計センター)の2003年の統計によると、現役で活動しているブックモービルは全米で864台とのことです。2004年にはロサンゼルス市がサービスを縮小し、2005年にはミルウォーキー市がサービスを中止するなど、その傾向は続いています。
300万人以上の人口を有するカリフォルニア州オレンジ郡でも、ブックモービルが運営されている市はわずか3つで、そのうちの1つであったサンタアナ市がこのほど、利用の減少とコスト高を理由に定期運行を廃止することにしたと報じられています。今後は、特別なイベントなどのときにだけ走らせるとのことです。
一方で、同郡のアナハイム市は、この傾向とは逆に、ブックモービルの路線を拡大しています。助成金を元に、低所得者層が住む地域や学校に本を届けています。

Libraries phase out bookmobiles – ocregister.com
http://www.ocregister.com/ocregister/homepage/abox/article_1198530.php

Friday, June 30, 2006付けLISNewsの記事
http://lisnews.org/article.pl?sid=06/06/30/2328218